荒川良々と木村佳乃

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ちょっと愛おしい、はみ出し者たちが集まる小さな古本屋で繰り広げられる、あり得ないほど不器用な3人の男女が織りなす恋の行方を描いた「全然大丈夫」が、2008年1月26日よりロードショーとなる。その迎春プレミア試写会が1月9日、東京のヤクルトホールで行われた。舞台挨拶に登壇したのは、古本屋の長男で世界一のお化け屋敷を作る夢を持つ照男を演じた荒川良々。そして、衝撃的なまでに手先が不器用なアマチュア画家・あかりを演じた木村佳乃。

舞台への登場から、異常なまでに緊張している荒川良々。木村佳乃との微妙な立ち位置の距離が気になるところ。そんな荒川良々は、司会を努めた「全然大丈夫」のブログ「全然大丈部」副部長・山田太一の問いかけにおどおどしながら、木村佳乃の印象を「非常にお綺麗な方で、緊張しながらやらせていただきました」と、ポツリポツリと話した。

一方、木村佳乃は荒川良々のことを「とても優しくて、場の空気が読める繊細な方だなと思いました。私の役が対人恐怖症で、手先が不器用な画家ということで、すごく難しく、監督から毎日ダメだしを受け、めげていたときに励ましてくださってとても心強かった」と、撮影時のエピソードを添えて評した。

この物語のテーマは憩いまくり。荒川は休みの日に家で一人でボーっとしたり、散歩している時が憩いであり、木村はご飯を食べているときと、お掃除しているときだという。

手先が不器用な女性と恋に落ちるかという質問に、荒川は「手先が不器用な方も、結構、好きだけれど、見た目も大事でしょうね」と答え、映画の中で思いを寄せられる男性で誰がいいかという質問に、木村は「ご本人ですか?ここに良々しかいないので、良々と言っといたほうが角が立たない、これから取材もいっぱいありますので(笑)」と答え、会場の笑いを誘った。

最後にフォトセッションがあり、あかりの大好きな竹輪で作られた看板を持って行われた。表情が硬い荒川にカメラマンたちから「笑顔で!」と声をかけられながら撮影は進み、舞台挨拶は終了した。

木村佳乃が、泥沼にスライディングする"汚れ役"シーンもあるという「全然大丈夫」。憩いまくりたい人に贈る、恋のユル騒ぎムービーを映画館で楽しんでほしい。


監督・脚本:藤田容介
出 演:荒川良々、木村佳乃、岡田義徳、田中直樹、きたろう、伊勢志摩 ほか

配 給:スタイルジャム

公式サイト:http://zenzenok.jp/indexp.html

2008年1月26日、全国順次ロードショー