セリエAで首位を走るローマのスパレッティ監督には、武者震いが絶えない一週間となるだろう。

 26日(水)の第5節で2位フィオレンティーナとのアウェイ戦を行い、29日(土)の第6節では昨季覇者インテルとホーム決戦、そして10月2日(火)にはCLグループリーグ第2節でマンチェスター・ユナイテッドと激突する。マンUは昨季準々決勝で「7対1」の歴史的大敗を喫した相手。国内の強豪2チームとの連戦後、悪夢の舞台となったオールド・トラフォードへ再び乗り込む。

「俺たちはインテルより良いサッカーをしている。“7対1”のときのローマとはちがう」とMFデ・ロッシの鼻息は荒い。鍵となるのは3連戦で戦術的ターンオーバー起用が予想されるパヌッチ、ピサロ、チチーチョ、ブチニッチの4人だ。

 初戦で迎え撃つフィオレンティーナのエースFWムトゥも「ローマに勝って首位を獲る」と士気を高めている。キャリアのピークともいえる高い完成度のパフォーマンスを昨季から見せ続けているだけに、好勝負の予感。

 新たな攻撃サッカーの潮流を生み出しているローマ。スパレッティだけでなく、ファンにとってもしびれる7日間になりそうだ。