開幕から9試合で1勝4敗4引き分けと不振を極め、リーグ16位に低迷しているマルセイユ。108年におよぶ名門クラブの歴史において最悪の立ち上がりとも言われ、エモン監督の解任がいよいよ現実味を帯びてきた。

 24日付のレキップ紙は、ディウフ会長が23日深夜、クラブNo.3のフルニエ氏、アニゴ運動部長と会議を行なった結果、エモン監督の更迭を決めた模様、と報じている。ただし24日中にはクラブ側からの発表は一切行なわれなかった。

 同紙によると、ディウフ会長が後任として熱望しているのは、アラブ首長国連邦(UAE)の代表監督を務めるフランス人のブルーノ・メツ氏。選手としてデビューしたバランシエンヌでは、チームメイトに現役時代のオシム監督がいた。13歳年上の先輩オシム氏からは多大な影響を受けたという。

 ただし、UAE監督のメツ氏を招聘するには時間が足りないとも伝えられる。そのほかには、前パリ・サンジェルマン(PSG)監督のギィ・ラコンブ氏、元フランス代表監督のジャック・サンティニ氏、パルマ、ラツィオ、ローマなどで豊富な監督経験をもつチェコ人のズデネク・ゼーマン氏、ボスニア・ヘルツェゴビナ出身のバヒド・ハリロジッチ元PSG監督、PSVやガラタサライなどの監督を歴任したベルギー人のエリック・ゲレツ氏らの名前が挙がっている。