“モウリーニョ・ショック”が続いている。突然のようにチームを去った指揮官を復帰させようと、チェルシーのファンがデモを行う事態にまで発展しているが、自らの信念のもと、モウリーニョが一度決めたことを覆すことはなく、これは叶わぬ夢と言うべきだろう。

 そんななか、ヨーロッパではモウリーニョの後任は誰か、という話題とともに、モウリーニョはどこに行くのかが盛んに取り沙汰されている。ちなみにモウリーニョは、解任扱いのため今シーズンの残り期間の約60億円!の年俸を近日中にもチェルシーから受け取ることができるばかりか、今シーズン中であっても新たなクラブの監督に就任できる契約になっているそうだ。

 もはやお金には困ることはないが、根っからの勝負師だけに、すぐさま他のクラブで指揮を執るのでは、というのが、多くの関係者の見方だ。例えばイタリアでは、チャンピオンズリーグの初戦を落とし、批判が集まっているインテルのマンチーニ監督の後任候補として、モウリーニョの名前が紙面を飾った。インテルは今シーズン、チャンピオンズリーグ制覇を第一目標に掲げており、早い段階で姿を消すようなことがあれば、マンチーニ監督がシーズン終了まで指揮を執るのは難しいだろう。とはいえ、この話もまだ噂の段階に過ぎない。果たしてモウリーニョはどこへ? 今後に注目だ。