15日のプレミアリーグで、トッテナムに勝利したアーセナルは、勝点を13に伸ばし首位に浮上。指揮官のアーセン・ベンゲル監督は、0-1から逆転勝利を収めたチームの「精神的強さ」に称賛を送った。

 アウェイで迎えたトッテナムとのノースロンドン・ダービーで前半15分に先制を許したアーセナルだが、後半FWエマヌエル・アデバヨールの2得点などで逆転し、3-1のスコアで勝利した。今シーズン初めて首位に立ったチームについて、ベンゲル監督は「特別な何かを持っている」と断言。ティエリ・アンリのバルセロナ移籍すら、チームに好影響を与えていると語った。

「首位を喜ぶのはまだ早いが、安定した戦いが出来ているのは確かだ。試合を観ていても、非常に楽しいよ。アーセナルのスピリットが表われている。今日の試合にも非常に満足している。選手たちは、精神的な強さを発揮してくれた。非常にタフだね。我々はティエリ・アンリを失ったが、その結果チームがひとつになり、素晴らしいスタートが切れたのだと思う。我々は決してティエリを忘れない。しかし、今のチームは著しい成長を続けている。プレーのクオリティが高いのはもちろんだが、精神面でも強さを発揮している」

 トッテナム戦の勝利で、ライバルのリバプールとマンチェスター・ユナイテッドに勝点1の差をつけ、首位に立ったアーセナル。大黒柱アンリを失った上に、移籍市場で控えな動きに終始したガンナーズは、4強の中でも事前の評価が低かったが、ここまでは育成重視を貫くベンゲルの方針が実を結んでいる。アンリ退団で強い結束力を得たアーセナルは、今後も快進撃を続けそうだ。