ミランの精神的支柱として中盤を支配するMFガットーゾ。そのプレースタイルから、彼のあだ名が「リンギオ(=猛犬)」というのは知られているが、ミランのロッカールームには他にも“猛獣”がうようよしているようだ。

 今夏加入したMFエメルソンの異名「プーマ」はローマ時代から定着しているし、MFセードルフはチームメイトから「パンテーラ(=ヒョウ)」の愛称で呼ばれている。闘志あふれるDFカラーゼのあだ名は「ティグレ(=タイガー)」だ。今週末、この“猛獣たち”を迎えるシエナには同情を禁じえない。

一方で、デビューの日を心待ちにしているFWパトは先輩たちから「アナトロッコロ(=小ガモ)」と可愛がられ、地味な印象の副監督タッソッティは選手たちから「タッソ(=穴熊)」と親愛をこめて呼ばれている。
猛犬から穴熊まで、“ミラン動物園”はバラエティ豊かにファンを楽しませてくれるのだ。