独特な言い回しで語ったモウリーニョ監督<br>【photo by B.O.S.】

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 チェルシーのジョゼ・モウリーニョ監督は、15日のブラックバーン戦を前に、再び今シーズンのリーグタイトル奪回を宣言。すべての試合で勝点3を獲得するつもりで戦うと語った。

 昨シーズンのプレミアリーグでマンチェスター・ユナイテッドにリーグタイトルを奪われたチェルシー。3連覇を逃したモウリーニョは、挑戦者として挑む今シーズンも戦い方に変化はないと断言。その独特な言い回しで、選手たちに全試合で死力を尽くしてプレーするよう求めた。

「タイトルを守る立場であろうと、奪う立場であろうと、戦い方に違いはないね。タイトルホルダーなら、連覇を目標に全試合で勝利をめざす。一方、前のシーズンでタイトルを失ったなら、覇権奪還を目標にすべての試合で勝ちに行く。そこに何の違いがあるのだろう? 我々はすべての試合で勝点3を狙っている。もちろん、全勝などあり得ないし、引き分けることもあれば、負けることもある。しかし、試合へのアプローチは変わらないね」

 一方、2004年にチェルシーの監督に就任したモウリーニョは、昨シーズンのFAカップ優勝で、イングランド国内のタイトルをすべて網羅した。しかし、すでに名将の称号を得たポルトガル人監督も、サッカーの母国における戦いの厳しさは日々痛感している様子。特にプレミアリーグについては、「世界最高のリーグ」と語り、タイトル獲得への戦いが困難を極めることを認めた。

「プレミアでの優勝はまさに偉業だ。私の意見では、世界最高のリーグだと思う。スペインやイタリアには悪いが、私の評価ではイングランドがナンバーワンだね。しかも、そのレベルは毎年のように上がっている。優勝だけでなく、リーグに残ることすら至難の業なんだ。プレミアは結果を残すのが非常に難しいリーグと言えるね」

 開幕5試合で勝点10を獲得し、現在4位につけるチェルシー。インターナショナルウィーク前のリーグ戦では、アストン・ビラにまさかの敗戦を喫するなど、いまだ本調子とは程遠い状況だ。タイトル奪還を固く誓うモウリーニョにとっては、中断明けの初戦となるブラックバーン戦ですっきり勝利し、覇権奪回モードに移りたいところだろう。