ユーロ2008予選のロシア戦で勝利を収めたイングランド代表のスティーブ・マクラーレン監督は、8日のイスラエル戦と同じスコアの3-0で勝利したチームを手放しで称賛した。

 予選開始当初は格下のマケドニアと引き分け、クロアチアに0-2の完敗を喫するなど、一時は本大会出場も不安視されたイングランド。ここ数試合は負ければ即解任のプレッシャーに晒されながら指揮を取り続けたマクラーレン監督も、内容の伴う試合結果に大きな満足を得たようだ。

「イスラエル戦に続き、素晴らしい勝利を得ることができた。しかも、結果だけでなく、内容も伴った勝利だ。完全に試合を支配することが出来た。選手のパフォーマンスには非常に満足している。非常に落ち着いたゲーム運びを見せてくれたし、取るべき時間帯に得点を重ねてくれた。もう、何も恐れることはない」

 一方、ロシアを相手に2得点をマークし、2試合連続ゴールで完全復調をアピールするFWマイケル・オーウェンは、イングランドの予選突破を確信しているようだ。

「非常に重要な2試合に連勝できた。しかも、内容も素晴らしかった。批判に打ち勝つのは気分がいいものさ。僕らは予選を突破できるだけのチーム力を持っている。これまでは実力を発揮できなかっただけだ。この2試合では前半にゲームを決めて、後半は全力でプレーする必要すらなかった。代表のゲームでこんなに楽しむことが出来たのは久しぶりだよ」

 予選も残り3試合となったイングランド。中でもマクラーレン監督は、10月17日に控えるアウェイのロシア戦が「予選突破の鍵を握る試合だ」と語る。予選終盤に来て、ようやく本来の戦いを取り戻したスリー・ライオンズは、その勢いのまま、ユーロ2008本大会出場を決めることができるだろうか。