宝石店で「ここからここまでぜ~んぶいただきますわ!」と太っ腹お嬢様。しかしそれは“予告”だった--。【書評】

【漫画】本編を読む
登場するキャラクターも個性派ぞろいの『文学的なオチが癖になる 雪のヤドカリ4コマ劇場』は、漫画家・イラストレーターとしても活躍する雪のヤドカリさん(@yukinohotel)がお送りするシュールで笑える4コマ漫画だ。
もしもお嬢様が刑事だったら、どんな活躍をするのだろう?
とある事件の張り込み中。グラサンの先輩刑事は「張り込みは体力勝負だ」「今のうちに何か食っとけよ新人」と、隣の金髪縦ロールのお嬢様刑事に声を掛ける。
これには仲間の刑事も困惑。張り込み中なのだから、ターゲットに気付かれかねない音が出そうな行為は厳禁だ。しかし、その危険性にはもちろんお嬢様も気づいていて……。仲間の刑事も読者も「さすがお嬢様だな…!」と言いたくなってしまう笑えるオチとなっている。
別のストーリーでは、お嬢様がまったく違った活躍をする。
とある宝石店。「オーッホッホッホ!」「ここからここまでぜ~んぶいただきますわ!」と、高らかに笑うお嬢様。庶民なら誰しも一度は言ってみたいセリフを、いとも簡単に言えてしまうなんて。やはりお金持ちのお嬢様は太っ腹と思っていると…? 実はその言葉、お買い物のセリフではなく、華麗な“犯罪予告”だったのだ--。
お嬢様というキャラでさえも、予測不可能なシュールさと文学的なオチで唯一無二の存在に昇華させてしまう、雪のヤドカリさん。クスッと笑えてどこかクセになる唯一無二の4コマ漫画を、ぜひあなたの目で見届けてほしい。
文=雨野裾
