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一部報道でGR GTの販売資料が流出

トヨタがGRブランドのフラッグシップモデルとして開発中の新型スーパースポーツカー『GR GT』が、2027年に量産される計画だ。世界耐久選手権(WEC)第6戦の富士6時間耐久レースで、その動向について取材した。

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グランドスタンド裏のイベント広場には、ル・マン24時間を筆頭とするWECで戦ってきたトヨタの歴代レーシングマシンたちが展示された。それらと並んで、『GR GT』と『GR GT3』の姿があり、その周辺を常に多くの人が取り囲む。


2027年に量産される予定の『GR GT』。写真はそのプロトタイプ。    トヨタ自動車

展示車両の管理関係者によれば、一部報道でGR GTの販売資料が流出したこともあり、来場者からは様々な質問を受けるのだが、現時点で答える立場になく少々困っていると話す。

トヨタGAZOOレーシング(GR)は2025年12月5日、GR GTとGR GT3を発表し、開発中のプロトタイプ車両を世界初公開した。

GR GTのボディ寸法は、全長4820mm×全幅2000mm×全高1195mm、ホイールベースは2725mm。車体骨格はオールアルミニウムで車両重量が1750kg以下の2人乗りだ。

エンジンは排気量3998ccのV型8気筒ツインターボで、新開発の8速オートマチックトランスミッションとトランスアクスル内蔵の1モーターハイブリッドとの組み合わせるFR(後輪駆動車)。

システム出力は650ps以上、システム最大トルクは850Nmで最高速度は時速320km以上に達する。

2027年WEC参戦を念頭に開発中

GR GTの発売時期については、世界初公開時は『2027年頃』というにとどめている。

そこで今回、WEC富士6時間耐久レース決勝前に行われた、トヨタの取締役副社長CTO(最高技術責任者)でトヨタ・レーシング会長の中嶋裕樹氏らと記者との懇談の場で、筆者から中嶋氏にGR GTの量産について質問した。


トヨタの取締役副社長CTO(最高技術責任者)でトヨタ・レーシング会長の中嶋裕樹氏(左)。    桃田健史

「現時点では、2027年頃としているが、これは2027年WECシーズン等に出場して、それに伴いGR GTが量産されるのか?」

これに対して、中嶋氏は「基本的にはその認識で間違いない。レースに出て(量産車を)市販化するのは大きな目標だ」とした。

その上で、レーシングマシンを外部に販売するという事業について「お客様に実際にレースで使っていただく。その中での要素的な技術を我々がしっかり支えるという(ハードウェアとカスタマーサポートの)セットでビジネス化することになる」との認識を示した。

正式デビュー時期については「(開発が進んでおり)最後の仕上げにミスがないように、お客様にご迷惑にならないように万全を期してデビューさせたい」と回答した。

GR GT3のレース参戦と、GR GTの量産化はまさに、ニワトリと卵の関係にあることが今回、改めて分かった。

果たして、GR GT3はWEC2027シーズンの開幕戦に登場するのか。それとも、ル・マン24時間、はたまた1年後の富士6時間耐久レースでのデビューとなるのか。

今後もトヨタの動きを定期的にウォッチしていきたい。