後半4分、同点のゴールを決める上田(カメラ・中島 傑)

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◆国際親善試合 日本2-1ベネズエラ(28日・Eピース)

 日本代表はベネズエラ代表に2-1で勝利した。北中米W杯後の初戦で勝利したウルグアイ戦(24日、3〇1)から先発10人を入れ替え、GK小久保玲央ブライアン(25)ら4人が代表デビューした。0-0の後半立ち上がりからGK鈴木彩艶(24)ら主力5人を投入。先制を許した直後の同4分、FW上田綺世(28)の2試合連続ゴールで追いついた。試合終了間際にも上田がこの日2点目となる勝ち越しPKを沈めて、エースが第3次森保ジャパンを連勝発進に導いた。

 森保ジャパンのエースが試合をひっくり返した。後半開始から出場した上田は0-1の同4分、「ギリギリで変えて相手の逆を突いた」と、一瞬ゴールから遠ざかるしぐさを見せてゴール前でフリーに。大粒の雨の中、MF伊東のクロスを右足の先で合わせ、同点弾を押し込んだ。「(伊東の)しっかり蹴れる技術とスピード。パスが良かっただけ」とサラリと振り返ったが、ストライカーの嗅覚、センスが詰まったゴールだった。

 選手交代終了後の渡辺の負傷により、10人での戦いを余儀なくされた。それでも1-1の後半アディショナルタイム、久保が倒されて得たPKを右足で冷静にゴール左へ決めた。この日2点目となる勝ち越しゴールで勝負は決まった。24日のウルグアイ戦から2戦3発となり、国際Aマッチ通算得点は中山雅史に並ぶ21点目に到達。格の違いを示した上田は「アクシデントがあり、しっかり我慢した中での追加点にはすごく意味がある」とうなずいた。

 昨季はオランダ1部の得点王に輝き、今季からフランス1部の強豪リールへ移籍。初の欧州5大リーグ挑戦で、移籍当初は「新しい環境に飛び込むのはストレスもある。まだ整理できていないところもある」と難しさがあったという。だが、デビュー戦で決勝弾をマークし、5日後の欧州CLでも得点を奪うなど、新天地でも結果を残している。

 北中米W杯では、1次リーグ第2戦のチュニジア戦で日本人選手初のW杯での1試合2得点を記録。エースの貫禄を示すも、決勝トーナメント1回戦でブラジルに敗れた後は「勝たせられないFWだった」と自身を責め、涙を流した。

 この日は勝利したが、「もっと完成度を高めて、チャンスをつくらないといけない。全部が全部いいわけではない」と、さらなる高みを見据えた。アジア杯まで残り約3か月。もっとゴールを積み重ねる。(浅岡 諒祐)