いちき串木野市の中高生3人死亡事故から1か月 現地調査の専門家「県内どこでも発生する危険性。地域で教育を」
鹿児島県いちき串木野市の海で中高生3人が亡くなった事故から1か月です。現地を調査した専門家は、海での事故の危険性について「地域で教育をしてほしい」と話します。
「1か月前、事故があった現場です。岩場に波が打ちつけています」
いちき串木野市の照島神社近くの海岸のきょう28日の様子です。1か月前は台風18号の影響でうねりを伴った1.5メートルの波がありました。台風26号の影響で、きょう28日も岩場には波が打ちつけていました。
いちき串木野市の岩場で先月28日、遊んでいた中高生4人が流され、3人が溺れて亡くなりました。
市によりますと、現場は「海水浴場」にも「遊泳禁止区域」にも指定されていない場所です。
「遊泳禁止区域」は県や市町村が条例で定めますが、県内43市町村のうち、海に面しているのは39市町村です。
MBCの取材によりますと、そのうち21の市町村に「海水浴場」がありますが、条例で「遊泳禁止区域」と定められているのは、回答のあった37市町村のうち、中種子町の「熊野海水浴場の一部」だけです。
専門家は…(水難学会・斎藤秀俊理事)「3人の子どもが同時に亡くなった。すごく重い事故」
今回の事故の現地調査を行った水難学会の斎藤秀俊理事です。斎藤理事は、県内に「遊泳禁止区域」が1か所しかない現状を踏まえ、「安全な場所かどうかは利用者が自分で判断する必要がある」話します。
(水難学会・斎藤秀俊理事)「鹿児島県は海岸線が長く、数多くの島がある。どこにいても水難事故が発生する危険性がある」
経験を地域で伝えて十管によりますと、県内では2001年以降、遊泳や磯遊び中の事故により20歳以下の16人を含む187人が亡くなっていて、一件で3人亡くなったのは今回が初めてです。
斎藤理事は「事故や危ない目にあった経験を地域で伝えることが大事」と話します。
(水難学会・斎藤秀俊理事)「家族のレジャーでは立ち入らないような場所で、子どもの事故は起こりやすい。普段と違ったところに行って、ここに入ったらどうなるかなとか、試したくなるような『冒険心』」
「地域として、子どもたちにどうやって海と向き合うかを教育する」
いちき串木野市教育委員会は、これまで各学校で危険な場所をまとめていた安全マップについて、市内すべての学校で共有する方針です。
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