「MRI検査前にコーヒー」を飲むとどうなるかご存じですか?医師が解説!
メディカルドック監修医が、検査前のコーヒー摂取の可否や、カフェインが特定の画像診断に与える具体的な影響について詳しくアドバイスします。
※この記事はメディカルドックにて『「MRI検査前にコーヒー」を飲んでもいい?検査を受ける前の注意点を解説!【医師監修】』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。
監修医師:
木村 香菜(医師)
名古屋大学医学部卒業。初期臨床研修修了後、大学病院や、がんセンターなどで放射線科一般・治療分野で勤務。その後、行政機関で、感染症対策等主査としても勤務。その際には、新型コロナウイルス感染症にも対応。現在は、主に健診クリニックで、人間ドックや健康診断の診察や説明、生活習慣指導を担当している。また放射線治療医として、がん治療にも携わっている。放射線治療専門医、日本医師会認定産業医。
MRI検査とは?
MRI検査は、強力な磁石と電波によって身体の内部の情報を画像にする検査です。磁気の力を利用するため放射線被曝がないという大きなメリットがある一方、CT検査よりも時間がかかり、撮影中は狭いドーム内に入り続ける必要があるといった特徴も持ち合わせています。
MRI検査前にコーヒーを飲んでもいいの?
・コーヒーを飲んでもいいのか
検査部位によっては、MRI検査の前には絶食が必要です。
特に、腹部や骨盤MRI検査を受ける場合、検査当日には、コーヒーや乳製品、卵などは取らないようにしましょう。心臓MRI検査前の場合には、約1日前からコーヒー、チョコレートなどのカフェインが入っているものを取らないようにしましょう。
MRI検査前にコーヒーを飲むと検査にどんな影響がある?
・どんな影響があるのか
心臓の機能を評価するためのMRI検査では、検査前にコーヒーを飲むと、正確に検査が行えないことがあります。コーヒーに含まれているカフェインによる血管収縮作用によって、心臓の血流を正確に評価できなくなる可能性があります。特に、心臓にアデノシンという薬でストレスをかけて、その際の心臓の動きや機能を調べる検査があります。この検査では、カフェインがアデノシンの作用を阻害することで、心筋虚血や血流低下が見つけられなくなる場合があります。
「MRI検査前のコーヒー」についてよくある質問
ここまでMRI検査前のコーヒーについて紹介しました。ここでは「MRI検査前のコーヒー」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
MRI検査前に飲み物は飲んでいいのでしょうか?
木村 香菜 医師
MRI検査前でも、脱水を防ぐためにミネラルウォーターや水道水は直前まで飲むことができます。しかし、MRCP前には1時間ほど前までにしておきましょう。また、心臓MRI検査の前1日間はカフェインを含む飲み物は避ける必要がある場合があります。詳しくは、検査を受ける医療機関の注意をしっかりと読み、わからない点があれば事前に確認しておきましょう。
まとめ
MRI検査前にコーヒーを飲んでよいかどうかは、検査部位によって異なります。特に心臓MRI検査では、カフェインによる血流への影響を防ぐため、前日からコーヒーを控える必要があります。一方、脳や脊椎などのMRI検査の場合は、特別な制限がないこともありますが、検査内容に応じた医療機関からの指示を守ることが大切です。また、検査前には金属類を身につけない、必要に応じて絶食する、体内金属がある場合には事前に申告するなど、いくつかの注意点があります。これらを守ることで、より正確な検査結果が得られます。不安な点や不明な点がある場合には、遠慮せず検査施設に確認しておきましょう。安心して検査を受けるためにも、事前準備をしっかりと行うことが大切です。
「MRI検査」の異常で考えられる病気
「MRI検査」から医師が考えられる病気は21個ほどあります。各病気の詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。
脳神経内科系の病気
脳梗塞脳出血くも膜下出血脳動脈瘤脳腫瘍整形外科系の病気
椎間板ヘルニア脊柱管狭窄症消化器内科系の病気
肝臓がん
胆嚢がん
胆嚢ポリープ胆嚢結石
膵臓がん産婦人科系の病気
子宮筋腫子宮内膜症子宮頸がん子宮体がん子宮頸管ポリープ卵巣嚢腫卵巣がん泌尿器科系の病気
前立腺肥大
前立腺がん参考文献
MRI検査とは|国立がん研究センター
MRI (MRCP)|日本胆道学会
E202 磁気共鳴コンピューター断層撮影(MRI撮影)(一連につき) | 今日の臨床サポート

