那須川天心は「2ポイント勝っていた」、井上拓真からダウン奪うも判定負け...元世界王者は同情「天心がかわいそう」
プロボクシングの元世界王者の具志堅用高氏(71)が、2026年9月27日にユーチューブを更新し、同日にトヨタアリーナ東京で行われたWBC世界バンタム級タイトルマッチについて、「天心が2ポイント勝っていた」と指摘した。
「4回終了時のフルマーク(40-36)はないんじゃないか」
試合は、王者・井上拓真(大橋、30)が、同級1位・那須川天心(帝拳、28)を3-0の判定で破り、王座防衛に成功。25年11月の初戦に続き、井上が那須川に2連勝した。
立ち上がりは、両者ともに慎重な姿勢を見せた。互いにスピードのあるジャブ、ストレートを放ち、ポイントを取りに行った。
4回終了時の公開採点は、40-36、39-37、38-38で井上が優勢だった。ポイントで劣勢の那須川は、7回に左ストレートでダウンを奪った。これで流れを引き寄せたかったが、詰め切れず、8回終了時の公開採点は、2人が77-74で井上を支持。残り1人が、76-75で那須川を支持した。
試合は判定までもつれ、3人のジャッジがそれぞれ、114-113、116-111、116-111で井上を支持した。
この日の那須川のパフォーマンスを高く評価する具志堅氏は、「天心は試合で勝って、採点で負けたという感じがする」と切り出し、こう分析した。
「4回終了時のフルマーク(40-36)はないんじゃないか。(那須川は)5ラウンド以降の戦いぶりが良かった。全体で見たら、7回に攻撃(ダウンを奪った)した後、なぜ最後まで行かなかったのか。そこが、キックボクシングとボクシングの経験が出た。ボクシング経験者は、そこで勝負を決める。相手の顔を見て一気に攻める」
「井上はダウンしても冷静に戦った」
そして、採点に関して言及し、「3人のジャッジの採点がどうかな?我々の採点と、素人が見た採点がどうなっているか。それが分からない。天心がかわいそうだと感じた。私は、天心が2ポイント勝っていた」と主張した。
25年11月の初戦は、WBC世界バンタム級王座決定戦として行われ、井上が3-0の判定勝利を収め、王座を獲得。那須川はプロ初黒星を喫した。その後、那須川はWBC世界バンタム級挑戦者決定戦を制して、井上への挑戦権を獲得するも、第2戦も判定で敗れた。
具志堅氏は、自身の現役時代の経験を踏まえ、今回のタイトル戦を次のように振り返った。
「(井上は)ダウンしても冷静に戦った。(那須川が)打ってこなかったから(冷静に)できた。一気に攻められたら分からなかった。天心が休んだからラッキーだった。戦いぶり、テクニックに関しては、井上はボクシングを長くやっているから強い。長いラウンドを戦った経験もある。天心は、まだまだボクシングの経験がね」
スポーツ紙の報道によると、那須川は試合後、採点に関して「わかんないことだらけ。どうしたらポイント取れるかも分かんないし」などと語ったという。

