Ankerのリコール対象モバイルバッテリーで火災 約40万台対象、回収率55.3%

毎日のように持ち歩く人も多いモバイルバッテリーだけに、気になる発表です。
消費者庁は9月25日、アンカー・ジャパンが輸入したモバイルバッテリー「Anker Power Bank(10000mAh, 22.5W)」で火災事故が発生したとして、注意を呼びかけました。
事故が発生した製品は、2025年6月からリコール(回収・交換)が行われている型番「A1257」。対象台数は40万1771台で、2026年9月24日時点の回収率は55.3%となっています。
■ リュックサックに入れていたところ火災
事故は9月2日、兵庫県で発生しました。消費者庁によると、製品をリュックサックに入れていたところ火災警報器が鳴動。確認すると、製品とその周辺を焼損する火災が発生していました。
事故原因は現在調査中。今回の事故がリコールの原因となった事象によるものかどうかについては、現時点で分かっていません。
■ 品質基準を満たさない部材を無断使用 内部短絡のおそれ
アンカー・ジャパンが2025年6月から公表している内容によると、同社が委託するバッテリーセル製造サプライヤーの製造工程を調査したところ、セル内部にAnkerグループの品質基準を満たさない部材が無断で使用されていたことが判明。
内部短絡が発生する可能性があるとして、「Anker Power Bank(10000mAh, 22.5W)」などを回収対象としています。
なお、消費者庁の資料では、今回とは別に、対象製品でリコール対象の内容による事故として2025年度に7件の火災が報告されています。一方、今回9月2日に発生した事故については、リコール事象との関係が確認されていないため、この7件には含まれていません。
■ 川崎市のふるさと納税「川崎限定モデル」も対象
注意したいのが、リコール対象が家電量販店や通販などで購入した通常モデルだけではない点です。

同じ型番「A1257」は、川崎市のふるさと納税返礼品としても提供されており、「Anker 大容量モバイルバッテリー 10000mAh 川崎限定モデル」についても、対象となるシリアルナンバーの製品が回収・交換の対象となっています。

ただし、通常モデル、川崎限定モデルとも、型番が「A1257」であるだけですべてが回収対象になるわけではありません。
製品本体に記載されたシリアルナンバーを確認し、アンカー・ジャパンのオンライン受付フォームで対象かどうかを確認する必要があります。
また、今回火災が発生したのは「Anker Power Bank(10000mAh, 22.5W)」(A1257)ですが、同社では「Anker Power Bank(20000mAh, 22.5W, Built-In USB-C ケーブル)」(A1647)、「Anker 334 MagGo Battery(PowerCore 10000)」(A1642)、「Anker MagGo Power Bank(10000mAh, 7.5W, Stand)」(A1652)についても、一定期間までに購入された製品を対象に回収を実施しています。

消費者庁は、対象製品を所有し、まだ回収・交換を受けていない場合には、直ちに使用を中止し、アンカー・ジャパンへ連絡するよう呼びかけています。
<参考・引用>
消費者庁「消費生活用製品の重大製品事故:リコール製品で火災等」(2026年9月25日)
アンカー・ジャパン株式会社「モバイルバッテリー回収受付フォーム」
アンカー・ジャパン株式会社「自主回収のお知らせ」(2025年6月26日)

