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 ◇セ・リーグ 阪神1─5広島(2026年9月19日 甲子園)

 阪神・佐藤輝が初回に4番の仕事を果たした。1点ビハインドの場面。1死二、三塁の好機で栗林の外角低めフォークをうまく拾って左翼へ運んだ。貴重な左犠飛で、すぐさま試合を振り出しに戻した。

 「打球が浅かったんですけどね。(三塁走者の)近本さんがよく走ってくれました」

 試合前時点で、栗林からは1本塁打をマークしているものの、打率・077(13打数1安打)と苦しめられていた。そんな中で、1打席目から大きな役割を果たした。

 3試合連続打点で今季通算95打点目。大台到達となる100打点が、くっきりと見えてきた。球団で2年以上連続100打点は、48~50年藤村富美男、85、86年バース、04、05年金本知憲の過去3人が記録している。偉大な先輩打者に肩を並べるチャンスで、球団生え抜きの左打者に限れば初となる偉業だ。かねて、前を打つリードオフマンの近本、2番・中野への感謝を忘れない背番号8。セ・リーグトップの打点数は、その2人がつくったチャンスをものにし、主軸としての役割を全うし続けている証と言っていい。

 「また明日ですね。変わらずに、やるだけなので」

 仕事を果たしても、試合後の佐藤輝に緩んだ表情は一切なかった。試合に敗れ、2位・巨人に勝率7毛差まで詰め寄られた。20日のDeNA戦から1試合、1打席の結果がより重要になってくる。現在セ・リーグの打撃主要3部門でトップをひた走る主砲。快打を勝利に直結させ、最後はリーグVへ導きたい。個人としても、チームとしても納得の行く1年にするべく、気を引き締めて次戦へ向かう。(松本 航亮)