大谷翔平は最短24日復帰へ フリードマン編成本部長「順調」ナ・リーグ初のド軍WS3連覇へ準備整える
◆米大リーグ レッズ2-8ドジャース(17日、米オハイオ州シンシナティ=グレートアメリカンボールパーク)
ドジャースが17日(日本時間18日)、敵地でレッズに8-2で快勝し、5年連続となるナ・リーグ西地区優勝を決めた。大谷翔平投手(32)は、右上腕二頭筋の違和感などで移籍後初の負傷者リスト(IL)に入っているため不在だった。今季は3年ぶりに開幕から二刀流で挑んだシーズンだったが、度重なるアクシデントもあって、後半戦の登板はなし。打者としてポストシーズン(PS)には間に合う見込みだ。リーグ史上初となるワールドシリーズ(WS)3連覇へ、まだ大谷劇場を見せる舞台は残されている。
シャンパンファイトで、ドジャースナインは喜びを爆発させた。約30分間、山本らと美酒に酔いしれたロバーツ監督は「オーマイガー!」と最高の笑顔を見せながら「本当に特別。忘れられない瞬間になるよ」と興奮を抑えられなかった。
大谷不在でもドジャースは、強かった。マジック1で迎えたレッズ戦に快勝。22年から5年連続となる地区優勝を決めた。13年からの直近14年で13度目のV。IL入りのため遠征に同行しておらず、歓喜の輪に加わることはなかったが、大谷の存在抜きに地区Vを語ることはできない。
波乱万丈のシーズンとなった。23年以来、3年ぶりに開幕からローテ入り。打者に専念した3月のWBCでは準々決勝敗退という屈辱も味わい、「本当に悔しいですね。強かった」とうなだれたが、「そこ(侍ジャパンとドジャース)はまた別」と、すぐに気持ちを切り替えて二刀流でスタートを切った。投手としては好スタートを切り、4月終了時点で2勝1敗、防御率0・60で月間最優秀投手にもなった。
6月には第2子の長男の誕生も発表したが、右上腕二頭筋、左膝、首…と次から次に痛みや違和感が襲った。7月には32歳になってベテランの域に入りつつあり、3年ぶりに二刀流で開幕からフル回転。「引き出しの多さも含めて、どこかがおかしいなりに自分の工夫次第でどうにでもなるところはある」と、これまでの経験と感覚を生かしながら限界ギリギリの中でプレーを続けたが、後半戦は登板できずに今季中の投手復帰断念。打撃の状態も上がらず、9月には移籍後初のILにも入った。
後半戦は登板がなく、打者でも42戦の出場で8本塁打、打率2割4分6厘。それでも今季、投手の8勝はチーム3位、打者の30本塁打は同トップだ。貢献度を表すベースボールリファレンスの「WAR」は投打合わせると6・5でチームトップ。十分に地区優勝に貢献した。
フリードマン編成本部長は大谷の状態を「順調によくなっている」と説明。最短で23日(日本時間24日)の本拠地・パドレス戦からレギュラーシーズンでは最大5試合に出場が可能だが、その期間に復帰する見込みであることも明かした。すでにティー打撃を再開させており、近日中にも投げたボールを打つ段階に入る見込み。復帰は近づいている。
ロバーツ監督は、シャンパンファイト前のあいさつで熱くナインに語りかけた。
「このチームには、本当に特別なことを成し遂げるチャンスがある。だから次の(レギュラーシーズン残り)9試合、これからの1か月半、野球に集中しよう。優勝へは犠牲が必要になる。10月に(地区シリーズ以降の)11勝を手にするためには、誰に重要な場面が訪れるか分からない。だからその男になる準備をしてほしい。俺達は最も才能があり、最も賢く、最もタフで貪欲だ。前例のないことを手にするチャンスがある。2026年を特別な年にしよう」
チームが目指すのは、ナ・リーグの球団史上初となるWS3連覇。もちろん、大谷の存在は欠かせない。(安藤 宏太)
