岐阜県本巣市のケーキ店から出火し5人が死傷した事件で、店主の曽野さとみさん(66)は搬送された病院で治療を続けていたが亡くなった。同窓会の幹事を務めるような明るい人柄で仕事熱心だった。生前に交流があった人からは、地域や業界にとって「大きな損失」と惜しむ声が上がる。

 「快方に向かってほしいと思っていたが、残念だ」。中学の同級生で、店にも何度も足を運んだという男性(66)は12日、訃報に肩を落とした。

 ケーキが好きで、20年前に念願だった自分の店を開いた曽野さん。商品の改良を重ねるなど仕事に熱心で、地元の特産品や地域の素材を生かしたお菓子づくりにも力を入れた。店の喫茶スペースは地域の会合や同窓会の2次会に使われることもあった。

 岐阜県洋菓子協会の理事として、事件の数日前にも農協と開催したイベントに携わるなど、地元の振興に尽力していた。協会の関係者は「人の恨みを買うような人ではない。協会としての損失は大きい」とうなだれた。