心理カウンセラー・公認心理師の栗林あや(いがぐりこ)が、YouTubeチャンネル「公認心理師いがぐりこの人間関係がラクになる心理学」にて「言ったのに『言ってない』。平気で嘘をつく人の心理と対処法【公認心理師が解説】」と題した動画を公開した。

言ったはずのことを「言ってない」と言い張る人の心理構造と、それに振り回されないための具体的な対処法について解説している。

動画の冒頭で栗林氏は、「言ってない」と言い張る人について「実は嘘をついている自覚がほとんどありません」と指摘する。
相手を騙そうとしているのではなく、無意識のうちに記憶を書き換えているため、どれだけ証拠を出しても話が通じないと語る。

相手の心理として、2つの要因が挙げられた。
1つ目は、自分の間違いを認めることへの強い恐怖から、とっさに「そんなこと言ってない」と責任を押し付けてしまう「防衛」の反応である。
栗林氏は「深く考えた上で作戦を練って嘘をついているのではなく、恐怖を感じた瞬間に自動的に言葉が出ちゃっている」と説明する。

2つ目は、さらに深い段階として、間違いを認める恐怖に耐えきれず、事実の記憶そのものを無意識に書き換えてしまう現象だ。
本人の頭の中では本当に「約束はなかったこと」になっているため、証拠を見せても「後から書いたのだろう」と認識のズレが生じてしまうという。

このような相手への対処法として、栗林氏は3つのアプローチを提案している。
1つ目は、相手に恐怖を感じさせないよう、「合ってるかな?」と自分を下げて柔らかく確認すること。

2つ目は、大切な約束は当事者2人だけで決めず、「家族の予定なら子どものいる食卓で決める、仕事なら同僚をCCに入れる」といった工夫をすること。

そして3つ目は、この相手と「どこまで関わるか」を自分で決め直すことだ。
「相手が変わらないことを事実として受け入れる」ことで、自身の心身の消耗を防ぐことができると助言した。

動画の最後で栗林氏は、「相手の性格を変えることはとても難しい」としつつも、自身の接し方を変えることはすぐに始められると強調。
「あなた自身の穏やかな時間も、日々の中にちょっとずつ増やして大切にしていってくださいね」と視聴者に寄り添う言葉で締めくくった。

チャンネル情報

公認心理師いがぐりこが、人間関係に疲れやすい30~50代女性へ、今日から使える心理学をお届けします。心理カウンセラー歴12年以上、1,165件超のカウンセリングと2,697名以上のセミナー実績。FAP療法などトラウマケアを専門に、自己肯定感の高め方や不安の手放し方をわかりやすく解説します。