12人産んだ助産師HISAKOが自身のYouTubeチャンネルで「【マタ旅】妊娠中の旅行!飛行機や海外旅行の注意点とポイントは?」を公開した。「安定期」という言葉への誤解と、ブーム化する「マタ旅(マタニティ旅行)」の危険性について、自身の臨床経験を交えながら強い危機感を露わにしている。

HISAKOさんは、コロナ禍が落ち着きを見せる中、妊婦からの旅行に関する相談が急増している現状に言及。マタニティ雑誌などで「マタ旅」が推奨されているが、「旅行の楽しい側面でしか無いんです。その裏にあるすっごい厳しい現実っていうところはなかなか一般の方々の耳に入る事は無い」と指摘した。妊娠中は出産時の出血に備えて血が固まりやすくなっており、飛行機などで長時間同じ姿勢でいると血栓ができやすく、最悪の場合は呼吸困難を引き起こす「肺塞栓症(エコノミークラス症候群)」のリスクがあると警鐘を鳴らす。

さらにHISAKOさんは、過去に神戸の病院に勤務していた際、関東から旅行に来ていた妊娠30週の妊婦が「常位胎盤早期剥離」により緊急搬送された壮絶な事例を告白。超緊急帝王切開が行われたものの、赤ちゃんは死産となり、母親も大量出血により子宮全摘を余儀なくされたという。「かかりつけの病院であればカルテもあるし対処も早い」が、旅行先での緊急搬送は情報不足や受け入れ先の確保に時間がかかり、的確な医療を受けられないリスクがあると語る。

最後にHISAKOさんは、米国疾病管理予防センター(CDC)のガイドラインでは飛行機移動自体が直接的な有害事象を引き起こすわけではないとされているものの、妊娠中はいつ何が起こるか分からないと強調。「お腹の中の赤ちゃんを守れるっていうのは、妊娠中のあなたにしか出来ない事」と訴えかけ、旅行をする場合でも自宅から1時間以内の近場に留め、必ず主治医に相談するよう強く提言した。

チャンネル情報

がんばらんでええ! テキトーでええ! 多くのママに関わってきた経験と 自身の出産子育てから痛感する理想と現実のギャップ。 キレイゴト抜き方法論をお伝えする 『【12人産んだ】助産師HISAKOの子育てチャンネル』です! YouTube登録者数61万人