ツキノワグマには要注意(写真はイメージ)

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京都府舞鶴市の大波下地区の民家にクマ2頭が居座り、やむを得ず麻酔銃による緊急銃猟が実施された件をめぐり、市に対する誹謗中傷トラブルが問題となっている。

「市民への危害が強く懸念される極めて危険な状況」

舞鶴市では2026年9月3日、民家離れの軒下にツキノワグマ2頭が居座るという事案が発生した。

同市は8日、公式サイトで「舞鶴市におけるツキノワグマの民家居座りによる緊急銃猟の実施経過と対応等について」とのお知らせを公開し、その経緯を説明している。

当該地区では5月下旬から周辺の山際でツキノワグマが継続して目撃されており、8月下旬からは集落内での出没も確認されていたという。緊急銃猟の前日には、近隣住宅の柿を食べている様子などが目撃され、3日も朝から目撃場所周辺の巡回パトロールを実施していた。

同市は「事案の発生現場は住宅地であり、近隣には学校や病院も所在していることに加え、近隣住宅の柿を食べており、仮に追い払ってもまた戻ってくる可能性が極めて高い」うえ、「市民への危害が強く懸念される極めて危険な状況」と判断されたことから、「市民の皆様の生命と安全を守ることを最優先として、警察や京都府など関係機関とも協議の上、京都府内で初めて麻酔銃を使用した緊急銃猟を実施し、同日23時01分に殺処分を完了しました」とした。

緊急銃猟に際しては、「専門業者、警察、および市職員等約30名が、近隣住民の皆様への屋内退避指示や交通規制を実施し、安全を十分に確保した上で対応」したとしている。

「『職員は死んだほうが良い』『職員の親族もろくでもない』などの電話」

本件をめぐっては、「電話やメール等で多数のご意見やお問い合わせ」が寄せられているといい、「いただいたご意見等は真摯に受け止めておりますが、その中には、対応にあたった職員に対する暴言や、誹謗・中傷に類する内容も含まれております」と説明。

「こうしたカスタマーハラスメントに該当する内容に対しましては、『舞鶴市カスタマーハラスメントに対する基本方針』に沿って毅然とした対応を取らせていただきます」とした。

同市市長の鴨田秋津氏も同日、Xを通じて本件について明かした。

「土日挟んで様子を見ましたが、昨日も『職員は死んだほうが良い』『職員の親族もろくでもない』などの電話がありました」

「これまでの電話は全て録音してあります」とした上で、誹謗中傷と思われる問い合わせ等については、毅然とした対応をとるとしている。

「クマの怖さを知る地域では『可愛いそう』では済まされない場面がある」

また、鴨田氏は緊急銃猟の実施翌日となる4日の投稿でも、「緊迫した対応の最中『なぜ殺すのか』『開示請求するぞ』といった電話、メールが複数あり、市役所本部と現場及びマスコミとの連絡に支障をきたしました」と説明している。

「そのほとんどが府外、ましてやクマが生息していないとされる地域から」だったとし、「クマの怖さを知る地域では『可愛いそう』では済まされない場面があるのです」としていた。

続く投稿では「職員は極度の緊張感の中、深夜まで対応し、今日も早朝からパトロールで出動しています」と明かし、「動物愛護を否定しませんが、脅迫めいた問い合わせはやめて下さい。対応に疲弊しています。人命を守る最終手段だったとご理解ください」と呼びかけていた。

一連の呼びかけをめぐっては、「公務執行妨害で告訴するべきだと思う」「悪質な問い合わせに対応するために、自動応答サービスを使ってはどうか」といった声が寄せられている。