「もしかして祟られた…?」祖父が朝晩祈り続けた石の秘密とは? 隠され続けた“石像の正体”に絶句【書評】

【漫画】本編を読む
昔から家にあるものの中には、由来のわからないものがある。なぜそこに置かれているのか、誰が持ってきたのか、家族の誰もはっきり知らない。けれど、長い年月そこにあり続けたものには、軽々しく動かしてはいけないような気配が宿ることがある。
人気イラストレーター・しばたまさんによる『しばたまが聞いた! 本当にあったすごい話』は、フォロワーから寄せられた実体験をコミック化した作品。中でも、祖父母の家に長年祀られていた石像をめぐる話には、ゾッとせずにはいられない。大切に祀られていたはずの石像が、読み進めるほど不穏な存在として迫ってくるのだ。
一体その石の正体は……。真相はわからない。けれど、投稿者が導き出した推測に、胸のざわめきをおさえられない。もしその推測通りならば、祖父の命がけの行動は、あまりにも切ない。読み終えたあとも、祖父の沈黙の重さがじわじわと身体を侵食していく。……怖い。けれど、ただ怖いだけでは終わらない。だからこそ、この余韻をぜひとも味わってほしい。
文=アサトーミナミ
