宮内庁の公式インスタグラムより

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9月6日は、秋篠宮家の長男であり、皇位継承順位第2位にあたる悠仁親王殿下の誕生日だ。2006年9月6日に誕生され、今年20歳になられた。近年は筑波大学での学びや成年皇族としての歩みに注目が集まっている。

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悠仁様について語る時、多くの人が関心を持つのが「帝王学」という言葉だろう。ただ、日本の皇室において帝王学とは、特別な教科書を使って学ぶものではない。王位継承予定者が専用の教育機関で学ぶ海外の王室とは異なり、日本では日々の生活や経験を通じて培われる側面が大きい。その意味では、悠仁様は幼い頃から独自の形で帝王学を積み重ねてきたと言える。

悠仁様の学びを語る上で欠かせないのが、生き物への深い関心だ。幼少期から昆虫や植物の観察を続け、特にトンボの研究で知られている。高校時代には「トンボの産卵に適した植物」をテーマに課題研究を行い、ポスター発表も経験された。

2024年には京都で開催された国際昆虫学会議に、秋篠宮ご夫妻と悠仁様が参加された。秋篠宮さまは英語であいさつを行い、その後ご一家で研究発表を見学された。悠仁様は海外研究者とも英語で交流し、トンボ研究に関する説明に熱心に耳を傾けられた。

こうした活動を見ると、単なる趣味の範囲を超えていることが分かる。観察し、記録し、仮説を立て、検証する。

これは研究者としての基本姿勢だ。皇族という立場にありながら、一つのテーマを長年追い続ける姿勢は非常に印象的である。

帝王学というと政治や歴史の勉強を思い浮かべがちだが、自然を深く理解することもまた重要な学びだ。日本は自然災害が多く、四季の変化が豊かな国である。その国の象徴となる存在が自然への敬意を持つことには大きな意味がある。

宮内庁が公表している活動を見ると、悠仁様は各地を訪れながら幅広い経験を積まれている。

沖縄で平和について学ぶ。高校生の文化祭に参加する。被災地支援の話を聞く。国際昆虫学会議に出席する。こうした経験は知識の習得だけではない。さまざまな立場の人の声を聞く訓練でもある。歴代天皇や皇族が重視してきたのも、机上の学問だけではなく国民の暮らしを知ることだった。

実際に現地を訪れ、人々と接し、その土地の歴史や文化を学ぶ。その積み重ねが視野を広げる。悠仁様もまた、その過程にあるのだろう。

学習院以外で生物学を学ぶ意味

2025年4月、悠仁様は筑波大学生命環境学群生物学類へ進学された。男性皇族が戦後に学習院大学以外へ進学する例として大きな注目を集めた。この進学は単なる進路選択以上の意味を持つ。特定の環境にとどまらず、多様な価値観に触れる機会を選んだとも考えられるからだ。

大学では基礎生物学実験やフィールド調査に参加し、学生たちと交流しながら学んでいるという。スポーツイベントや宿舎祭にも参加し、友人たちとの交流を広げていることが公表されている。

帝王学において重要なのは、人を知ることだ。どれだけ優秀な指導者でも、人々の考えや感覚から離れてしまえば信頼は得られない。一般の学生と同じ環境で学ぶ経験は、将来の大きな財産になるだろう。

現代の皇室には国際的な役割も求められる。

外交そのものを行う立場ではないが、外国王室や海外要人との交流を通じて国際親善に貢献する重要な役割がある。悠仁様はこれまでに海外王室関係者との交流も経験されている。例えばルクセンブルク大公世子(現・ギョーム5世)との懇談などは、若い世代同士の交流としても注目された。

また、昆虫学や生物学という分野は国際的な研究交流が盛んな世界である。科学を通じた交流は国境を越える。

興味を持つ分野が国際社会と自然につながっていることも、今後の大きな強みになるかもしれない。

秋篠宮殿下から悠仁様に受け継がれる帝王学

帝王学は学校だけで学ぶものではない。家庭の中で受け継がれる部分も大きい。秋篠宮皇嗣殿下は、自然や文化、海外交流など幅広い分野で活動されている。悠仁様は幼い頃から両親と共に各地を訪問し、自然や歴史、伝統文化について学ぶ機会を重ねてきた。

近年の誕生日会見で秋篠宮さまは、悠仁様と一緒に稲刈りを行ったことや、家庭でよく話し相手になってくれていることを語られている。派手な話ではない。しかし、皇位継承者として特別な訓練を受けるよりも、父子がともに農作業をし、日常の会話を重ねる。その積み重ねの中に、現代皇室の帝王学がある。

2025年には成年式を迎えるにあたり、秋篠宮殿下から成年式に関する話を聞き、伝統儀式について学ばれたことも公表されている。これはまさに皇室ならではの教育である。書物だけでは学べない伝統や価値観が、親から子へ受け継がれていく。長い歴史を持つ皇室の知恵が、日常の中で伝承されているのだ。

悠仁様の歩みを見ると、自然科学への探究心、人との交流、現場での経験、そして国際感覚という要素が少しずつ積み重ねられているように見える。もちろん、まだ若く学びの途上にある。しかし、帝王学とは完成された知識ではなく、一生を通じて続く学びでもある。

9月6日の誕生日は、単なる節目の日ではない。一人の若者が成長し、日本の未来を支える存在へと歩みを進める姿を改めて考える日でもある。悠仁様がこれからどのような経験を重ね、どのような価値観を育んでいくのか。その歩みは、日本の皇室の未来を考える上で大きな関心事であり続けるだろう。

文/志水優 内外タイムス