DeNA・筒香“原点”甲子園アーチで4位ヤクルト離した4ゲーム差「隙を見せないように」
◇セ・リーグ DeNA3-2阪神(2026年9月5日 甲子園)
DeNA・筒香嘉智内野手(34)が5日、阪神戦の3回に16号ソロを放った。横浜高時代にも活躍した原点の甲子園で、右中間へ昨年9月10日以来の本塁打。2連勝で4位ヤクルトとは4ゲーム差に広げ、CS進出にまた一歩前進させた。
甲子園の空高く、ホームランをかっ飛ばした。2-0の3回。筒香はフルカウントから甘く入った村上の直球を逃さなかった。右中間への16号ソロで2連勝に導いた主将は「早めに追加点を取りたかった。勝てたことが一番」と胸を張った。
98年夏。小1だった筒香は家族で初めて夏の高校野球を観戦した。内野席から「平成の怪物」松坂大輔を擁する横浜(神奈川)とPL学園(大阪)の、延長17回の伝説の激闘を見届けた。その影響で地元・和歌山を離れて横浜に進学し、2年時には春夏連続で甲子園に出場。4強入りした夏は聖光学院(福島)との準々決勝で満塁弾を含む2本塁打8打点の活躍で、その名を全国に知らしめた。
原点でもある“聖地”での本塁打は昨年9月10日以来、1年ぶりだった。「年数がたっていけば徐々に薄れていきますけど、横浜高校の時の思い出もありますし」。今は敵地だが、特別な球場であることに違いはない。
高校時代の恩師・渡辺元智さんが8月17日に亡くなった。「本当にたくさんのことを教えていただいた」。渡辺さんが説いた「人生の勝利者になれ」と「目標がその日その日を支配する」という言葉は、教え子たちにとって大切な人生訓になっている。筒香が卒業して17年の月日が流れ、今は目の前の試合でベイスターズが「勝利者」になり、日本一という「目標」に向かうチームの先頭に立っている。
17年CSファーストSの第2戦。雨の中で泥だらけになりながら、ファイナルS進出につなげた戦いも忘れられない甲子園の思い出だ。残り22試合となり、筒香は「僕たちは負けられない戦いが続いている」と力を込める。4位ヤクルトとは4ゲーム差に広げた。CS進出にまた一歩前進したが「隙を見せないように」。いつも繰り返す言葉を、今こそチーム全員で体現する。(重光 晋太郎)
▽横浜高時代の筒香と甲子園 2年時に春夏連続出場し、「4番・三塁」を務めた春は初戦敗退。夏は初戦の浦和学院戦は7番打者ながら、第1打席でバックスクリーンに先制2ラン。2回戦からは打順を4番に戻し、聖光学院との準々決勝では2打席連続アーチなど、1試合最多タイの8打点をマークした。準決勝で大阪桐蔭に敗れたが、5試合で打率・526、3本塁打、14打点で4強入りに貢献。

