「10日間で46杯」食べることも。かき氷マニアの女性を直撃。健康診断は「今のところ全項目において正常値」
ただし、手放しで数値を保っているわけではない。
「運動することは心がけていて、店舗巡りをする際はあらかじめ歩行ルートを決めておくのですが、基本的に徒歩で回れるように設定します。1日の歩行数が2万歩に達することも珍しくありません」
2万歩は距離にしておよそ12キロから14キロに相当し、十分な有酸素運動となる。「しっかり歩いた方が、その後に摂取するかき氷も美味しく感じられます」と、別のメリットもあるようだ。
◆韓国旅行では「4日で15杯」
現在、洗練された「グルメかき氷」は日本国内にとどまらず、アジア圏へ普及している。韓国や台湾にも、日本流の技法に影響を受けた店舗が多数存在する。
かき氷を目的に海外へ赴く園田さん。その行程では予期せぬトラブルも生じた。韓国訪問時のエピソードを語る。
「地図アプリを見ながら目的地へ向かっていたのですが、誤って無関係のマンションに入ってしまって。管理人に連れて行かれた事務室で事情を説明したところ、係員の方々が正しい場所を調べて、タクシーの手配まで対応してくれたこともありました」
海外訪問時は限られた日程で巡回するため、摂取杯数が増加しやすい。「冷えは万病のもと」とされるが、連続摂取により一時的な体調不良を引き起こした経験もあるという。
「韓国で4日間に15杯食べたときは、ほぼかき氷しか食べませんでした。例外的に摂った食事も生レバーのみで(笑)。食べ過ぎか食べ合わせのせいかはわかりませんが、お腹にグッと不調を感じて大変でしたね。現地で正露丸を購入してなんとか乗り切りました」
◆「食事系かき氷」がすごい
グルメかき氷の定着から久しいが、近年は冷やし中華やラタトゥイユを模したかき氷「惣菜系(食事系)」と称されるジャンルが台頭している。従来の「かき氷=甘味」という概念を覆し続けている。
全国の店舗を食べ歩いてきた園田さんに、東京都内における注目の食事系店舗を尋ねた。
「銀座の『氷茶室つきそめ』さんでは、バターチキンカレーを応用したメニューなど、食事としての完成度が高い品を提供されています。あとは新高円寺の『フウリン堂』さんが提供する、玉ねぎソースを使ったかき氷も美味しいですね」
両店の口コミ評価を参照すると、「ワインとの相性が良い」といった投稿も散見される。非甘党の層に対しても、門戸が開きつつあるのだ。
最後に生涯ナンバーワンの店を問うと、「一番を決めることはできません」と置きつつも、東京訪問時に必ず足を運ぶ店として「浅草浪花家」を挙げた。
園田さんがかき氷に惹きつけられる背景には、店ごとに異なる味や見た目を楽しめる奥深さがあるからだろう。スイーツの枠組みを超え、かき氷の進化は今後も加速していくと考えられる。
<取材・文/Mr.tsubaking>
【Mr.tsubaking】
Boogie the マッハモータースのドラマーとして、NHK「大!天才てれびくん」の主題歌を担当し、サエキけんぞうや野宮真貴らのバックバンドも務める。またBS朝日「世界の名画」をはじめ、放送作家としても活動し、Webサイト「世界の美術館」での美術コラムやニュースサイト「TABLO」での珍スポット連載を執筆。そのほか、旅行会社などで仏像解説も。
