阪神・佐藤輝明 「ダブル長嶋超え」で初代「長嶋茂雄賞」獲り 「最後に獲れればいいかなと思います」
阪神・佐藤輝明内野手(27)が、「ダブル長嶋超え」による初代「長嶋茂雄賞」の受賞を視界に捉えた。目下、通算158本塁打、503打点。長嶋茂雄(巨人)が6年目までにマークした162本塁打、516打点まで、あと4本塁打、13打点に迫っている。球団日本人選手初の3冠王に加え、途中経過とはいえ“ミスター超え”のパフォーマンスを発揮できれば、今季から創設された「長嶋茂雄賞」に大きく前進することは、間違いない。
甲子園で「ダブル長嶋超え」にスパートをかける。ヤクルト戦で3試合連続、計4本塁打と上昇気流に乗った佐藤輝が、5日からのDeNA戦でも攻撃の中心になる。
「いいスイングができている。チームを勝たすには打点がないとダメなんで。DeNA戦も頑張ります」
状態の良さは、打球方向に表れている。神宮での4発で、左翼、左中間への逆方向弾が3本。外角球をしっかり引きつけ、踏み込んでそのパワーを伝えることができている。まだ3試合だけだが、9月も打率・385、4本塁打、7打点と絶好のスタート。連覇まで「M18」としたチームの勢いを佐藤輝が加速させている。
レジェンドの姿も視界に入ってきた。「ミスタープロ野球」長嶋茂雄が残した数字も射程圏内にした。佐藤輝は現時点で6年目の通算成績が158本塁打、503打点。長嶋茂雄の6年目の成績まで、残り4本塁打&13打点に迫った。今の状態なら、胴上げ前に「ダブル長嶋超え」クリアの可能性も現実味を帯びてきた。
今年から制定される「長嶋茂雄賞」の初代受賞に向けても、「ダブル長嶋超え」のインパクトは大きい。球団日本人初の3冠王に大きく前進し、連覇への貢献を加味すれば、佐藤輝が最有力候補となっているのは間違いないが、6年目という途中経過ながらレジェンドの数字を超えれば、受賞の決定打になる。条件は整った。
「最後に獲れれば、最終的にいいかなと思います」
佐藤輝もかねて初代受賞への意欲を口にする。NPBは同賞について「走攻守で顕著な活躍をし、グラウンド上のプレーにおいてファンを魅了し、日本プロ野球の価値向上に貢献した野手」と規定。藤川監督も「子どもたちに夢を与えている」と認める活躍で佐藤輝は栄光の座を目指す。 (鈴木 光)
○…佐藤輝(神)は今季出場120試合で34本塁打、91打点。143試合換算で40本塁打、108打点ペースで、このまま行けば6年目終了時点での通算本塁打が164本、通算打点が520打点となり、長嶋茂雄の6年目成績を上回ることは可能だ。
▽長嶋茂雄賞 巨人で活躍した長嶋茂雄さんの功績を称えるために25年11月に制定され、26年からスタートする表彰。対象選手は「その年の公式戦およびポストシーズンの公式試合において走攻守で顕著な活躍をし、かつ、グラウンド上のプレーにおいてファンを魅了するなど、我が国のプロフェッショナル野球の文化的公共財としての価値向上に貢献した野手」。日本シリーズ終了後に選考委員会を開き決定。記念品(メダル)、賞金300万円が贈られる。

