20年ぶりの合コンで「えっ、自己紹介しないの!?」 49歳バツイチ男性が令和のコンパで撃沈した「8つの時代遅れ」

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「合コンはオワコン」--そんな言葉を時折耳にするたびに、日本合コン協会会長としては胸がギュッと締め付けられるような気持ちになります。

たしかに令和となったいま、コロナ禍の影響もあり、出会いの主戦場はマッチングアプリへと移り変わっています。しかし、決して合コンが絶えたわけではありません。ある種の進化を遂げ、いまも生き続けているのです。

今回私が話を聞けたのはAさん。2000年代に独身を謳歌し、多くの合コンも経験したのちに結婚、子どもにも恵まれて一時は幸せな家庭を築いたものの、色々あって離婚し再び恋愛市場に舞い戻ってきた男性です。彼は、ひょんなことから令和の合コンに参加することになりました。果たしてどうなったでしょうか。

このケースをもとに、平成の「合コン黄金期」をサバイブしてきた世代と、いまの令和世代の合コンにまつわるギャップを解きほぐしていきたいと思います。

オジが令和の合コンで驚いた8つのこと

「昔の合コンなら、俺、かなり得意だったんですけどね」

そう話すのは、大手メーカー勤務・男性Aさん(49)。20代だった1990年代~2000年代、友人や同僚に誘われて、月に何度も合コンに参加していたといいます。

当時は「合コンといえばこうするもの」という暗黙のルールがあり、Aさんもそれなりに場数を踏んできました。

ところが、離婚を機に再び出会いを求めるようになり、50歳目前に独り身になったAさんに同情した後輩が誘ってくれて、久しぶりに若い世代の合コンに参加してみると……。

「いや、ちょっと待って。俺が知っている合コンと全然違うんだけど!」

まるで20年以上タイムリープしたかのように驚いたAさんが、令和の合コンで体感した「昔の合コンとの違い」とは?

自己紹介で「年齢と職業」を言わない!?

まずAさんが驚いたのが、合コン開始直後の自己紹介でした。

「じゃあ、まず自己紹介から……って、あれ? みんな年齢とか職業とか言わないの?」

Aさんの記憶では、合コンの自己紹介といえば、「山田太郎、32歳です。○○商事で営業やってます!」

というのがお決まり。

ところが今回参加した合コンでは、事前に参加者のプロフィールが共有されていたため、あらためて年齢や職業を説明する必要がなかったのです。

その代わりに盛り上がったのが「MBTI」。

人の性格を16のタイプに分ける検査のこととは知らず、「えっ、何それ? 合コンの鉄板って血液型じゃないの?」と戸惑うAさんをよそに、

「私はENFPだから、めっちゃ喋るよ」

「え、じゃあ僕と相性いいかも!」

などと、MBTIをきっかけに会話が広がっているのです。

かつては「年齢・職業・住んでいる場所」など、プロフィール情報そのものが自己紹介の入り口でしたが、いまは合コン前にSNSやプロフィールを幹事同士で共有し、基本情報を知ったうえで集まるケースもよくあります。

そのため、合コンでの自己紹介も「私は何者なのか」から、「私はどんなタイプの人間なのか」へと変化しています。最近は「MBTI交流会」と題したイベントも数多く開催されています。

昔の合コンではスペックを伝えることが自己紹介だったのに対し、今はその人の価値観やキャラクターを知ることが、会話のスタート地点になっているのです。

「とりあえず生!」でオジ認定

続いてAさんが驚いたのが、ファーストドリンク

店員さんが注文を聞きに来ると、

「僕、ウーロン茶で」

「私は美酢ソーダがいいな」

「じゃあ私はクラフトジンジャーエールにするー」

と、見事にバラバラ。しかも、ノンアルコールドリンク……!

「えっ、ちょっと待って。みんなビール頼むんじゃないの?」

Aさんの若い頃は「とりあえず一杯目はみんな生ビール!」が合コンの定番でした。

全員分の生ビールを一気に注文して「乾杯~!」、そこから場を盛り上げていく。

場合によっては「男は全員イッキで」などと、飲酒を煽るようなコールが始まることもありました。

しかし、いまでは飲酒を強要するような行為は「アルハラ」と受け取られかねませんし、そもそもお酒は飲めるけど、あえて「飲まない」という人も珍しくありません。

「無理して酔う意味、なくない?」

という感覚も広がっています。

せっかくの出会いの場なのに、飲みすぎて会話を覚えていなかったり、翌日まで二日酔いをするようでは、タイパもコスパも悪い! 令和ではご法度とされる価値観です。

「昔は酔わせて距離を縮める、みたいな空気があったけど、今は逆なんですね」

とAさん。

そう、令和の合コンでは、「みんなで同じものを同じくらい飲む」より「自分が飲みたいものを好きに飲む」という感覚です。

合コンの乾杯ひとつにも、「周りに合わせる」から「自分の選択を尊重する」へと、価値観の変化が表れていますね。

「スマホをテーブルに置く=脈ナシ」じゃないの?

そしてAさんが「それ、いいの!?」と二度見したのが、スマホの扱い方です。

テーブルの上には、ほとんどの参加者のスマホが普通に置かれていました。

「えっ、スマホ出しっぱなしでいいの?」

Aさんにとって、合コン中に携帯電話をテーブルに置くことは、昔ならマナー違反とされる行為です。

「音が鳴ったら失礼だから」と、携帯はバッグにしまっておくもの。

「携帯をテーブルの上に置くのは“合コンがつまらない”というサイン」。

あるいは、「彼氏・彼女がいるという意思表示」と思われることすらありました。

ところが令和の合コンでは、スマホはもはや会話を助ける道具なんですよね。

「この前行った店はここだよ」

「この動画見てみて」

「この人知ってる?」

と、写真や動画を見せながら話すのは、いたって普通の光景です。

さらには、その場で気になった言葉を検索したり、AIに質問したりすることもあります。

スマホは「会話を邪魔するもの」ではなく、会話を広げるためのツールになっているのです。

もちろん、合コン中にずっとひとりでスマホを見続けるのはさすがに失礼ですが、「スマホをテーブルに置いている=脈なし」という時代ではありません。

Aさんも、

「昔は携帯をしまうのが礼儀だったのに、いまは出しておくほうが普通なんですね」

と驚いていました。

「一流企業=モテる」が通用しない!?

かつての合コンを知るAさんにとって、もう一つ大きなカルチャーショックだったのが「職業の見られ方」でした。

当時、男性なら、

総合商社

外資系

広告代理店

テレビ

医師

などは、いわゆる“合コンで強い肩書き”だったのです。

女性なら、

CA

丸の内OL

読者モデル

などが華やかなステータスとして語られていました。

「俺も昔は、会社名を言った瞬間に『えー! すごい!』って反応されるのがちょっと嬉しかったんですよ(笑)」

ところが現在は、会社名だけで判断するというより、

「仕事の内容は何ですか?」

「SNSでどんな発信してるんですか?」

といった質問が飛び交うのです。

そして、自然な話の流れで「インスタ見せて」となり、その場で相手のSNSをチェックすることも。

どんな会社に勤めているかだけではなく、

「その会社で何をしている人なのか」

「SNSで何を発信しているのか」

「どんな趣味や価値観を持っているのか」

まで含めて、その人自身を判断しているのです。

つまり、昔は「所属」がステータスだったのに対し、いまは「個人として何をしているか」が見られる時代になっているのですね。

もちろん有名企業や士業などの肩書きが魅力的なのは今も変わりませんが、ただ「会社名を言えば勝ち」という単純な勝負ではなくなったということですね。

残りの4つの世代間ギャップは【後編記事】「おごる=モテる」は古い? 49歳バツイチ男性が令和合コンでショックを受けた、若者の「2次会拒否」の理由で紹介していきます。

【後編を読む】「おごる=モテる」は古い? 49歳バツイチ男性が令和合コンでショックを受けた、若者の「2次会拒否」の理由