1日、コロールで、太平洋諸島フォーラム首脳会議の会場に入る銭波特使=作田総輝撮影

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 【コロール=作田総輝】パラオの中心都市コロールで開催中の太平洋諸島フォーラム(PIF)首脳会議で、台湾の参加を巡り、中国が圧力を強めている。

 オーストラリア公共放送ABCによると、台湾の代表者も出席した8月31日夜の開会式典後、中国の銭波(チエンボー)・太平洋島嶼(とうしょ)国担当特使は記者団に、「代償を伴う」ことになるだろうと警告した。

 PIFは、加盟する豪州や島嶼国など18の国・地域とは別に、約20の国や地域、機関を域外のパートナーと位置づけ、拡大会合などへの参加を認めてきた。昨年の首脳会議では、中国の意図をくんだとみられる開催国ソロモン諸島がパートナー全ての招待を見送ったが、台湾との外交関係を維持するパラオは従来の形に戻した。台湾は今回、林佳竜外交部長(外相)を派遣した。

 1日には日米中台などが出席する拡大会合が非公開で開かれた。銭氏は「一つの中国」原則を訴えるなどして台湾の参加に抗議したとみられる。アンソニー・アルバニージー豪首相は1日、銭氏の発言に不快感を示し、「ここで何が起こるかはフォーラム(加盟国)が決める」と語った。AFP通信によると、林氏は1日の記者会見で、「中国の圧力に屈して妥協すべきではない」と主張した。

 ただし、今回の会議は欠席者が相次ぎ、中国の圧力が一因との見方が出ている。ロイター通信によると、親中派キリバスの大統領のほか、自身への不信任決議案の提出に伴い帰国を余儀なくされたソロモン諸島の首相ら少なくとも5人の首脳が対面での出席を見送っている。