自己投資より“NISA貧乏生活”選ぶワケ「5年間は修行」「自分にお金かけるよりも投資」当事者が告白…肉乃小路ニクヨ氏「頑張れば収入上がる姿見せられなかった大人の責任」と嘆き

生活費を極限まで削って投資資金を捻出する「NISA貧乏」と呼ばれる人々。収入を投資に全振りする分、自らのスキルアップにつながる自己投資の資金は不足するのではないか、本人たちに聞いてみた。
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ニュース番組『わたしとニュース』では、若者たちの意見を取り上げつつ、投資と自己投資のバランスについて、経済愛好家の肉乃小路ニクヨ氏とともに議論した。
■「5年間は修行」若者が自己投資よりNISAを優先する実態
イベント「あつまれNISA貧乏バー」主催者のうなぎくんは、「会社の先輩とかに『若いうちはお金を使った方がいいぞ』と言われるが、自分は今だけ、5年間だけ修行としてやっている」と現在の生活を「修行」と位置づけて投資に励む現状を語る。
また、収入を投資に回しすぎて貯金が1000円を切った経験があるというきなおくんは「仕事がやれるなら投資にお金をかけるよりも、スキルアップして自分の価値をどんどん高めていく方が、20代とかの人だったらいいんじゃないかな」と、自己投資の必要性についても指摘する。
さらに、収入の半分をNISAに投資しているというKitaさんは、「自己投資の価値と、実際に株に投資した時の価値、どっちに価値があるかを自分の中で考えた上で、投資の方が勝っちゃうことが多い」と語る。しかし、「あまりお金がないという人は、逆にNISAをすることで行動が狭くなっちゃうので、誰でも彼でもNISAをお勧めしない」と、過度な投資による生活の制限に懸念を示した。
■「頑張っても給料は上がらない」大人が背中を見せられなかった責任
若者たちが自己投資よりも株などの投資に流れる背景について、ニクヨ氏は「自己投資と投資の区別は難しい」としつつ、「こうした考えに至るようになったのは、自己投資をして得をしたというロールモデルを、私も含めた上の世代が若い人にしっかり見せられなかったからではないか」と分析する。
続けて「上の世代が成功していたら『自分も自己投資をして給料を上げていくぞ』」となると思うが、そうじゃない大人を見ていると、そんなに頑張って自己投資をしても給料が上がらないかもしれないから、手堅く投資しておこうとなってしまったのかな。そうだとしたら、なんだか申し訳ない気持ちになる」と、大人の責任について吐露した。
さらに、ニクヨ氏はトマ・ピケティ氏の理論に言及。「『資本で収益を上げた方が、労働で収益を上げるよりも大きくなってしまう(資本収益率が労働収益率を上回る)』というのは確かにその通りだが、それはあくまで平均値の話。頑張れば収入が上がるという姿を見せてこられなかった大人の責任。みんなが成長を目指すことを鬱陶しいと感じる時代かもしれないが、頑張って給料を上げたい、期待したいという人は、どんどん自己投資にお金を回していい」。
■「5年は大きい」若さと天秤にかけて立ち止まる大切さ
また、うなぎくんが語った「5年間の修行」という言葉に対して、ニクヨ氏は「投資は数字で目標を立てて行うため、数字でわかりやすい目標を立てられるようになる。そういう意味ではいい特訓になっているかもしれない」と理解を示す。
しかし、「5年は大きい」と指摘。「5年経ったらもう元気なくなっちゃうよ…」と、時間の重みを強調した。
最後に、ニクヨ氏は「若さや活力みたいなものと天秤にかけて、どっちが大事なのかをいろいろと立ち止まって考えてほしい」と語りかけ、目先の資産形成だけでなく、自身の若さが持つ価値を見つめ直す重要性を訴えた。
(『わたしとニュース』より)
