ネパール中部ビドゥールで、土砂に埋もれた市街地(28日)青木佐知子撮影

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 【カトマンズ=青木佐知子、水野哲也】ネパール中国の国境地帯で26日に発生した大規模な土石流で、ネパール当局の29日の発表によると、死者は650人を超えた。

 中国側の死者数は7人で、行方不明者は両国合わせて3000人近くに拡大した。生存率が急激に下がる発生から72時間が過ぎたが、二次災害の恐れや被害範囲の大きさから、捜索は難航している。

 ネパールのシシル・カナル外相は29日、カトマンズ市内で記者会見し、これまでに外国人187人を含む4451人を救助したことを明らかにした。現場は地形が複雑でぬかるんでおり、ヘリなどを使った救助活動が難しい状況だという。被災した水力発電所の作業員を救出するため、インド中国から救助隊を受け入れると説明している。

 ネパールから川が流れ込むインド北部ウッタルプラデシュ州でも、複数の遺体が発見されたと地元当局者が取材に明らかにした。

 安否が不明の日本人は、大阪市内の夫婦と子ども3人の家族とみられる。親族の女性は取材に、「不安で眠れていない。29日が帰国予定日だった。帰ってくると信じている」と話した。