ネパール中部で、土石流と洪水の被害を受けた住宅街=27日(ゲッティ=共同)

 【カトマンズ、北京共同=岩橋拓郎、花田仁美】ネパール中部と中国の国境付近で26日に起きた大規模な土石流と洪水で、両国の死者は28日、計580人を超えた。ネパール警察は川がせき止められてできる「土砂ダム」が中国側で決壊したとの情報があるとして、住民らに安全確保を呼びかけた。ネパール観光当局が27日公表した行方不明者リストで日本人家族5人の氏名が判明した。

 5人は「ヤマモト」姓で、男性が「トシタカ」さん、「ハヤト」さん、「リュウト」さん、女性が「カナコ」さん、「カヨコ」さん。日本政府関係者は、大阪の40代夫婦と未成年の子ども3人だと明らかにした。ネパールの旅行会社によると一家は26日朝に中国から入国、運転手と合流したが、全員連絡が途絶えた。木原稔官房長官は28日「観光目的で入国していた」と述べた。日本政府は安否確認を続けている。

 ネパールでは中部ラスワ郡などで被害が出て、同国内の死者は579人。災害対策当局は28日、行方不明者は977人と発表した。

ネパール中部の土石流と洪水を受け、安全な場所に搬送される年配の生存者=26日(ロイター=共同)