スズキ斬新「軽“クーペ”SUV」がスゴイ!

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スズキ斬新「軽“クーペ”SUV」がスゴイ!

 2013年の第43回東京モーターショーで、スズキは軽ワゴンとSUVを融合させた新ジャンルの「ハスラー」と、そのクーペ版となる「ハスラークーペ」を出展しました。

 ここではハスラークーペがどのようなモデルだったのか見ていきます。

【画像】超カッコイイ! これがスズキ「軽“クーペ”SUV」です!(33枚)

 ベースとなる初代ハスラーは、軽ワゴン並みの広い室内とSUVの走破性を両立した軽クロスオーバーSUVです。燃費(JC08モード)29.2km/Lを実現し、4WDのCVT車には軽自動車初の「ヒルディセントコントロール」と「グリップコントロール」を採用しました。

 2014年、正式に販売が開始されると、他にはない個性が幅広い層から支持を集め、瞬く間にヒット作となっています。

 そのハスラーをベースに、よりデザイン性に振り切ったモデルがハスラークーペでした。

 ボディサイズは全長3395mm×全幅1475mm×全高1630mm、ホイールベースは2425mm。軽規格に収まりながら、全高はベースとなるハスラー(1665mm)より35mm低い設計となっており、この差がクーペらしい流麗なシルエットを生み出していました。

 後方へダイナミックに下がるルーフラインと、大きく傾斜させたリアスタイルによって、駆け抜けるようなスポーティさも表現されていました。

 細部の作り込みも徹底しており、専用デザインの前後ランプとアルミホイールに加え、リアドアのハンドルはピラーに埋め込み式を採用。5ドアでありながら、ひと目では3ドアに見えるという仕掛けでした。

 さらにボディ下部の樹脂部分を大きくして車体を薄く見せ、ホワイトルーフには大型スポイラーを装着。アルミホイールにはレッドの差し色、フロントにはブラックのバンパーガーニッシュと「HUSTLER」のアルファベットエンブレムが組み合わされていました。

 パワートレインは、658cc直列3気筒ガソリンエンジンにエネチャージとアイドリングストップシステムを組み合わせたものを採用。トランスミッションはCVTで、駆動方式はFFと4WDが想定されていました。

 このように、細部まで作り込まれていたハスラークーペですが、残念ながら現在も市販化の情報はありません。

 今でもインターネットやSNS上では、「市販化してほしかった」「いま発売してくれないかな」「普通のハスラーより好み」「軽でクーペ風はかなり新鮮で良かった」といった声が見られ、公開から10年以上経過してもなお印象に残っていることから、強い個性を持っていたことは間違いありません。

 その後、スズキは特別仕様車「ハスラー J STYLE」を2015年に発売しました。公式から説明はないものの、同車には専用のホワイト2トーンルーフなどが採用され、ハスラークーペとの間に外観上の共通点も感じられました。

 なおその後ハスラーは2020年1月に2代目へ移行し、2026年3月にはシリーズ国内累計販売台数100万台を達成するなど、2世代続くヒット作として今もなお支持を集め続けています。

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 クーペスタイルのSUVは、いまや国内外のメーカーが手掛ける定番ジャンルのひとつになっています。それを2013年の時点で、軽自動車の枠内で具現化してみせたのがハスラークーペでした。

 市販化には至らなかった1台ですが、ハスラーの実用性を重視した方向性とは異なり、流麗なクーペシルエットによってデザインのバリエーションを広げた魅力的な提案でした。ハスラーの原点に、こんな流線形の兄弟が存在したことは、スズキが模索した軽クロスオーバーの可能性を伝えています。