「バイク初心者の22歳女性」が執拗な“あおり運転”を受け号泣…意外な人物の助けで九死に一生を得るまで
非常に危険なあおり運転は、2020年6月の道路交通法改正で「妨害運転罪」として正式に犯罪と位置づけられた違反行為だ。警察庁によれば、著しい交通の危険を生じさせた場合は最大で5年の拘禁刑、一発で免許取消し(欠格期間3年)という重い処分が科される。
今回、実際に体験したあおり運転の被害を教えてくれたのは、都内在住の柴田ひろこさん(仮名・20代)。柴田さんは、父親の影響でバイクにハマり、クルーザーモデルの新車を買ったばかりの初心者ライダーだ。はじめて一人でツーリングしている途中に、悪質なあおり運転の被害にあってしまったという。
◆ノロノロ運転の軽自動車が豹変
「先月、夏休みを利用して北関東にバイクで一泊二日のソロツーリングに出かけた時に、地元の車からあおり運転を受けました。まさか、自分があおり運転の被害にあうとは思っていなくて、パニックになってしまい事故を起こすところでした。いま思い出しても、ゾッとします」
バイクに乗っている時に、車からのあおり運転被害にあった柴田さん。当日、あおり運転を受けるまでの詳細な足取りを振り返ってもらおう。
「木曜の朝に東京を出て、お昼ごろには宿泊する旅館がある県に入っていました。チェックインが17時だったので、観光スポットを回ってから旅館に行こうと思っていたんです。お昼ご飯を食べた後に、行きたかった神社に向かうため田舎道を走っていました。1時間くらい走行していると、前を走っていた軽自動車に追いついたんです。30キロくらいのノロノロ運転で、明らかに遅かったので、追い越し可能な道だったこともあり追い抜きました。すると、軽自動車が猛スピードで近づいて、ピッタリと後をつけてきたんです」
◆あおり運転は延々20分間続いた
遅い車を追い越したタイミングで、まさかのあおり運転にあってしまった柴田さん。悪質なあおり運転は、20分近くも続いたという。
「さっきまでノロノロ運転だった軽自動車が、スピードを上げてついてきたので、直感であおり運転だとわかりました。ずっと後ろにピッタリとつけてくるので、ハザードを点けてバイクのスピードを緩め左に寄ったんです。追い抜いてくれるのかと思ったのですが、その軽自動車もスピードを緩めて後ろにピッタリとついてきました。停車したら何をされるかわからないので、怖かったのですがあおられたまま、信号もない田舎道を延々と走り続けました」
長時間にわたり、執拗なあおり運転の被害にあった柴田さんは、走行中にサイドミラーで運転手の顔を確認すると、さらに恐怖心が大きくなったという。
「どんなドライバーなのかミラーで確認すると、無精髭でヨレヨレのTシャツを着た40代くらいの男性でした。軽自動車は古いタイプで、車内も汚いのがミラー越しでも分かりました。周りは民家も少ない場所ですし、何をされるかわからない恐怖心で、泣きながらバイクを運転していました」
◆コンビニに現れた救世主たち
恐怖のあおり運転に遭遇してしまった柴田さんだが、突如として救世主が現れることになる。柴田さんを救ってくれたのは、仲間でツーリングに来ていたライダーたちだった。
「20分ほどあおられながら、何もない田舎道を走行していたのですが、いつの間にか民家やコンビニが点在するエリアに入りました。ここなら、周りの人に助けを呼べるし、大丈夫だろうと思いコンビニに入ったんです。すると、その車も同じく駐車場に入ってきました。襲われるのではないかと恐怖を覚えたのですが、3人の同世代の男性がわたしに声をかけてくれたんです。反対車線を走っている時に、わたしがあおられているのを発見してくれたそうで、Uターンして助けに来てくれたと言っていました」

