MLBコミッショナーのロブ・マンフレッド氏(ロイター)

写真拡大

 MLBのレギュラーシーズンが終盤に差し掛かる中、来季の挙行そのものが危ぶまれている。

 現行の労使協定が12月1日(日本時間2日)に失効することを前に、最大の焦点となっているのは新協定にサラリーキャップ(年俸総額制限)制度を盛り込むかどうか。ワールドシリーズを2連覇しているドジャースは、2023年オフに大谷翔平投手(32)と10年総額7億ドル(約1015億円=当時)と天文学的な契約を結んだ以降もぜいたく税の支払いもいとわず、大型補強を続けている。

 競争の公平性向上を目指すMLB機構側は上限を設けたい考えだが、選手の給与が制限されて不利益をこうむる選手会側は猛反発。米メディア「FANSIDED」では球団幹部や代理人に今後の見通しを尋ね、十人十色の回答が得られたと21日(日本時間22日)に伝えた。

 それによると、元幹部は「スプリングトレーニングの大部分が失われ、シーズン開幕は実質的に2〜4週間遅れるだろう」「最終的には双方が合意できるように努力するだろう。誰も損害をこうむりたくはないのだから」と占った。別の幹部は「スポーツ界全体、ドジャースを取り巻く不透明な状況を踏まえると2021〜22年と同じ期間になるのではないか」と99日間のロックアウトを経て、1週間遅れで162試合が挙行されるとみた。

 ただ、幹部たちの中には「開催されない」と予想する者もいるといい、同メディアは「リーグ側はサラリーキャップ導入を望み、選手側は反対している。双方が譲らなければ、ロックアウト期間中に何が彼らを交渉のテーブルに着かせるのか? 誰にも分からない」「この幹部の予想も冬に行われる交渉もジェットコースターのような展開になるだろう」とした。

 一方、代理人たちの見立ても「6月、場合によっては7月まで延期」「ロックアウトは3月上旬まで続くだろうが、シーズンに間に合うように合意するだろう」などさまざまな声が上がったという。

 すべての意見を受けて同メディアは「来季も野球が行われると信じているし、レギュラーシーズンの試合が大幅になくなると考えていない。野球界にサラリーキャップが導入されるとも思えない。そもそも野球界にサラリーキャップが必要だとも思えない。双方が解決策について妥協点を見いだせると予想している。それがどのようなものになるかは分からないが、現時点で解決策を知っている人は誰もいない」。不透明感を残しながらもシーズンの挙行を願ったが果たして…。