重すぎて気絶することも…ずっと生理痛に悩まされてきた著者が徹底調査! 新発見の事実がきっと見つかる、笑って学べる生理の話【書評】

【漫画】本編を読む
『私も知らないオツキサマの話』(安堂友子/ぶんか社)は、重い生理痛に長年悩まされてきた著者・安堂友子氏が、自身の体験をきっかけに「生理」のことを徹底的に調査して描いたコミックエッセイ。生理痛やPMS(月経前症候群)といった身近な悩みから、生理用品の歴史、世界各国の文化まで幅広く取り上げ、ユーモアたっぷりに紹介している。
安堂氏は10代の頃から、生理のたびに寝込んだり気絶したりするほどの激しい痛みに苦しんできた。しかし、婦人科で検査を受けても大きな異常は見つからなかった。やがて30代になり、ようやく自分は痛みや不調を強く感じる体質、いわば「人体のバグ」のような状態であることが判明し、ピルによる治療で症状が改善する。この経験から「生理とは何なのか」「もっと知りたい」と思い、自ら調べ始めるところから本作が始まる。
特に印象的なのは、「知識を教える」ではなく、「一緒に驚いてくれる」ような姿勢だ。「知らなかった!」「それってそういう理由だったの!?」といった安堂氏のリアクションがそのまま読み手の驚きと重なるため、友人と一緒に話を聞いている気分になる。また、デリケートで重くなりがちなテーマだが笑える場面も多いため、男性でも構える必要はまったくない。そしてパートナーとの関係をより良好にしていくために男性も読んでおくべき一冊でもあると感じる。
過去の安堂氏のように、生理に悩みながらもその理由や原因などは「なんとなく知っているつもり」で、ただ苦しみ耐えている人はまだまだ多い。理解を深めながら自分に合う対策を見つけるために手に取ってほしい、教科書のような作品だ。
文=つぼ子
