「グラスを壁に叩きつけ粉々に…」居酒屋で大暴走する高齢男性。被害届を出され「土下座謝罪」するも、あえなく出禁になるまで
「自分の頼んだ料理も壁に投げつけ、収集がつかない状況でした。仕方ないので警察を呼び、他のお客様に危害が出るといけないので、自分がそのシニア客をスタッフルームに連行したんです。その間も、私に罵詈雑言を浴びせ、店を潰してやるなど脅迫めいたことも言っていた。結局、警察官が来るまで押さえつけておくことになりました」
◆家族連れで土下座謝罪
大暴れしたシニア客は警察に連行されたが、被害にあった女性アルバイトはトラウマになり、お店を辞めてしまった。
悪質なカスハラ客に制裁を下すべく、強硬手段に打って出た神田さん。その後、なんとそのシニア客は、家族に連れられ店舗に謝罪に来た。
「数日後、遠方に暮らす娘さんに付き添われ、問題を起こしたシニア客が来店した。泣きながら土下座して謝罪し、訴えを取り下げて欲しいと言ってきたんです。自分の親の世代の人が土下座する姿を見て、ドン引きしてしまいました。娘さんも泣いて謝罪し、許して欲しいと何度も頭を下げているのを見て、結局は訴えを取り下げたんです。ただ、カスハラ被害にあった女性スタッフは心に傷を負ってしまい、バイトも辞めたので誠意を見せて欲しいと伝えました。後日、被害にあったスタッフには、キチンと謝罪してお見舞金などを渡したようです。当然ですが、そのシニア客は店舗を出禁にしました」
◆クレーマーとどう向き合うべきか
とんでもないクレーマーからのカスハラに巻き込まれた神田さんだが、今後はシニア客が加害者の騒動が起きやすくなりそうだと語った。
「私の店舗では、問題を起こすのは若いお客様よりシニア客のほうが多い。カスハラという概念が薄く、平気でスタッフに説教したり無理難題を言ってくるのは、多くがシニア客です。いま以上に少子高齢化が進む中で、各社がわがままなシニア客の対応を、しっかり考えないとカスハラ騒動は各地で起きる可能性があります」
金も暇も持て余したクレーマーたちが起こすカスハラ騒動が、毎日のようにニュースで報じられる日も遠くない未来に訪れるはずだ。
<TEXT/高橋マナブ>
【高橋マナブ】
1979年生まれ。雑誌編集者→IT企業でニュースサイトの立ち上げ→民放テレビ局で番組制作と様々なエンタメ業界を渡り歩く。その後、フリーとなりエンタメ関連の記事執筆、映像編集など行っている
