「50代半ばに近づき、体調や心の波とのつき合い方がうまくなってきた」というのは、元祖節約主婦として知られ、家事コツを発信する若松美穂さん(50代)。ここでは50代の「リアルな食卓」を紹介します。やる気の出ない日でも料理が続く工夫をお聞きしました。

1:もちとそばは1年じゅう常備。買い物に行けない日も乗りきる

今年は6月に何度も台風がきました。そんな悪天候で買い物に出られない日や、外出がおっくうになるこれからの暑い時季。冷蔵庫がからっぽの日でも、主食さえあればあわてる必要はありません。わが家では「おもちとおそば」を1年じゅうストックしています。

【写真】おもちの楽しみ方

●味つけ次第で楽しみ方もたくさん

おもちはその日の気分で、簡単に味つけを変えられる万能選手。

・砂糖+しょうゆの王道コンビ ・砂糖+きな粉(きな粉は朝食のヨーグルト用に常備したもの) ・しょうゆ+チーズ+のり ・あんこ(小豆缶もあければすぐ食べられるので多めに常備)

など、トッピングを変えて1年じゅう食べています。

ちなみに、お皿のベタつきが気になるおもちは、オーブンシートにのせて温めれば、食後はシートを捨てるだけでOK。あと片付けも驚くほどラクになりました。

●約1年もつ「乾麺タイプのそば」でプチぜいたく

乾麺のそばは日もちするので常にストックしています。味の種類も数種類用意。お気に入りのだしじょうゆを合わせるだけで、手軽にぜいたく気分を味わえます。

2:「ふるさと納税」の冷凍品をキープ。自分へのごほうびに

物価高が続く今、お高めの食材は少しハードルが高く感じることも。そこでわが家はふるさと納税の返礼品を活用しています。冷凍の馬刺しやレンジで温めるだけのウナギなど、外食気分を味わえる家族の好物を注文し、多めにストックしておきます。

一品でもすむメインのおかずや、解凍するだけで出せるおつまみがあるだけで、「これがあるから、今日はなんとかなる!」と、気持ちがスッと軽くなりました。

疲れた日に無理を重ねて料理をするのは、自分にとっても家族にとっても得策ではありません。事前に仕込んだ冷凍品に何度も助けられています。

3:考えずに動ける「わが家の定番メニュー」

ゼロからメニューを考えて、あれこれ品数をつくるのは頭を使いますし、心と体の疲れも倍増してしまいます。だからこそ「これさえあれば大丈夫」という自分流の定番メニューを決めておくとラクです。

わが家の定番は、梅干しやふりかけ、佃煮などのご飯のお供のほか、ご飯にかける納豆、そしておみそ汁。子どもたちが幼い頃から食卓に欠かさなかったおみそ汁は、疲れていても自然と体が動いてパッとつくれるお守りのような存在です。

最近は習い始めた手づくりみそを使っているので、いつもの食卓がいっそう愛おしく、ホッとする時間になっています。特製みそを溶いてとろろ昆布を入れれば、即席のおみそ汁も簡単につくれます。

元気な日も心がざわつく日も、無心でキッチンに立つ

ちなみに、料理をするタイミングもメンタルの状態に合わせて変えています。

たとえば、元気な日はおかずを少し多めにつくったり、お肉に下味をつけて冷凍したり。がんばれない日のために「ラク貯金」をしておきます。

一方で、心配ごとが頭から消えない日でもキッチンに立ちます。意外かもしれませんが、心がざわつくときこそ積極的に手や体を動かす。そんなときこそ、時間と頭を「料理」で埋めています。また、無心で野菜を刻んだり、火加減を見ているうちに、心地よい疲労感に包まれることも。

私にとって、料理は心を整える大切な意味も。無理をしすぎず、心と体に優しく過ごせる食卓が、今の私にはピッタリのようです。