「失望」という心理的作用をうまく利用できたら読者に応援してもらえる存在に!【プロの小説家が教えるクリエイターのための語彙力図鑑】

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「失望」という心理的作用をうまく利用できたら読者に応援してもらえる存在に!

失望[英:Disappointment]

失望の意味

期待が外れて落胆する気持ち。将来の望みを持てなくなること。

失望の類語

絶望 失意 喪失 悲嘆 悲観 打ちひしがれる 意気消沈 茫然自失など

失望における体(フィジカル)の反応

涙をこらえる
涙を流す
青ざめた表情
虚ろなまなざし
身動きがとれなくなる
口が開いたままになる
その場に崩れ落ちる
足元がふらつく
背中を小さく丸める
手で顔を覆う
唇を噛む
吐き気を催す
拳で壁や地面を叩く
自分の存在を卑下することをいう
大量のアルコールを摂取する
何度もため息をつく
胃が締めつけられる
鼓動が激しくなる

欲望における心(メンタル)の反応

すべての物事に価値がないと感じる
時間の感覚がなくなる
喉が締めつけられる感覚
体が重たく感じる
後悔の念にさいなまれる
自分は孤独だと思い込む
頭の整理がつかず呆然とする
集中力が低下する
まわりの視線を気にしなくなる
自己否定ばかり繰り返す
他人を信じられなくなる
未来に希望が持てなくなる

誰もが経験する「失望」は応援する気持ちを呼び起こす

「失望」という心理的作用を利用し読者に応援してもらおう

意気消沈してしまう「失望」。できれば味わいたくないものですが、生きている以上避けて通れません。58ページ「期待」で、“物語の主人公には失望と絶望を与えましょう”と書きました。ここでは「失望」について詳しく解説します。「失望」の度合いには個人差があるものの、「失望」する一瞬は将来への望みが断ち切られます。そうした一寸先は闇状態に主人公を置けば、読者は自身に重ね合わせ、なにがしかの共感を覚えます。誰もが経験する「失望」だからこそ、応援したくなる気持ちを呼び起こします。この心理的作用を利用しない手はありません。

一見すると日常の「失望」にはネガティブ要素しかありませんが、物語創作においては“おいしいフラグ”にもなり得るのです。となれば物語で主人公に与えるのは、その時代や潮流で多くの人が辛酸を嘗める「失望」にしましょう。そうすればよりたくさんの読者に共感をもたらし、物語の掴みがOKになること請け合いです。

出典:『プロの小説家が教えるクリエイターのための語彙力図鑑』秀島迅