ロシアで開かれた便器関連の大会で優勝した男性。[SNS キャプチャー]

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ロシアで開かれた異色の大会で、参加者が便器に入った飲み物を飲んだり、便器に長時間座り続けたりするイベントが行われ、「人間の尊厳を損なうものだ」として大きな論争を呼んでいる。

18日、ロシア南西部スタヴロポリのある建材店で、浴室ブランドが主催したこの大会は、「ゲーム・オブ・スローンズ(王座のゲーム)」というタイトルで開催された。優勝賞金は10万ルーブル(約20万円)。英語で便器を意味する俗語「throne(王座)」にちなんだ販促イベントだった。

大会の最初の関門は、便器の中に入ったノンアルコール飲料をいち早く飲み干す競技だった。SNSに投稿された映像では、参加者たちは合図と同時に一斉に便器へ駆け寄り、飲み物を一気に飲み干した。ある男性はわずか数秒で飲み終え、その場から立ち上がった。続いて行われた耐久競技では、7人の参加者がふたを閉めた便器の上に座り、最後まで耐え抜く勝負を繰り広げた。大会開始から10時間が経過した時点でも5人が座り続け、激しい競争を繰り広げていた。

イベントの映像が拡散すると、現地のネットユーザーや政界からは、「賞金を餌に人を見世物にした」と批判が相次いだ。ロシア下院議員のビタリー・ミロノフ氏は、このイベントを「スタヴロポリ版『イカゲーム』」になぞらえ、「金のために便器で飲み物を飲むのは、人間の尊厳を放棄したようなものだ」と強く非難した。一方、主催企業は、新品の便器を使用し、内部にビニールと管を設置していたため衛生上の問題はなく、参加もあくまで自発的なものだったと反論した。

論争が拡大すると、会場となった建材店は、イベントの具体的な実施方法については事前に把握していなかったとして一線を画し、公式に謝罪した。今後は協力会社によるイベントの承認手続きを一層厳格化する方針だ。一方、優勝賞金を受け取った男性は、批判的な見方について「誰にも強制されていないし、楽しいイベントだった」と述べ、後悔はしていないとの考えを示した。賞金は結婚指輪や礼服を購入するなど、結婚準備の費用に充てる予定だ。