YouTubeチャンネル「数字で語る、会社のホンネ【決算解説】」が、「【なぜこの株価?】半導体関連5社を決算比較|同じAI関連でも利益率と評価が違う理由」を公開した。動画では、日本政府の支援で注目を集める半導体関連の主要5社を取り上げ、各社の利益率や株式市場からの評価に大きな差が生まれる理由を紐解いている。

日本政府はAI・半導体分野を重要視し、2030年度までに10兆円以上の公的支援を行う方針を示している。動画では、この成長産業において注目度の高い東京エレクトロン、アドバンテスト、ディスコ、レーザーテック、キオクシアの5社を比較した。売上高では東京エレクトロンとキオクシアが突出しているものの、利益率ではアドバンテストなどの装置メーカーが上回るという「同じ半導体関連企業でも稼ぎ方が異なる」実態に迫っている。

この差を生む要因として、各社が半導体製造の「どの工程に関わっているか」に着目する。東京エレクトロンは前工程を幅広く手掛け、ディスコはウェーハの切断、レーザーテックやアドバンテストは極小の欠陥を見つける検査装置に強みを持つ。これら4社が製造装置や技術を提供するのに対し、キオクシアは半導体そのものを製造・販売する。装置メーカーは「専門性が高い工程のため価格競争に巻き込まれにくい」ことから、高い粗利率を維持できるのだ。

さらに、こうした稼ぎ方の違いが株価や時価総額にどう反映されているか分析を進める。1株あたりの株価はキオクシアが最も高いが、時価総額で見ると東京エレクトロンが優位に立つ。また、株価収益率(PER)を比較すると、キオクシアが約91倍と突出しており、「今の利益に対して株価が高く買われている」ことが分かる。

メモリ半導体を主力とするキオクシアは、市況変動の影響を受けやすい一方で大きな成長期待を集めている。単なる売上や株価の大小だけでなく、各社のビジネスモデルや担当工程の違いを深く理解することが、真の企業価値を見極める鍵となるようだ。

チャンネル情報

ビジネスの教養を、面白く学べるチャンネルです。