トランプ氏、FIFA会長に「再審査を依頼した」…レッドカードの米選手出場停止処分猶予巡り
【ワシントン=栗山紘尚】国際サッカー連盟(FIFA)は5日、サッカーのワールドカップ(W杯)北中米3か国大会で、米国代表選手の出場停止処分を1年間猶予すると発表した。
トランプ米大統領がFIFAのジャンニ・インファンティノ会長に処分見直しを要請した。政治的介入が影響した可能性が浮上している。
対象となったのは米代表FWフォラリン・バログン選手。米チーム最多の3ゴールを決めているが、1日のボスニア・ヘルツェゴビナ戦で相手選手の足首を踏みつけ、一発退場となった。規定では6日のベルギー戦に出場できなかったが、今回の猶予措置で出場が可能となった。米紙ニューヨーク・タイムズによると、W杯で出場停止処分が猶予となるのは、1962年大会以来だという。
トランプ氏は6日、記者団に、インファンティノ氏と直接話したことを明らかにした上で、「ファウルだと思えなかったので、再審査を依頼した」と述べた。米紙ウォール・ストリート・ジャーナルによると、ラトニック商務長官らがトランプ氏に働きかけ、FIFAへの異議申し立てにつながったという。
インファンティノ氏は昨年12月、新設した「FIFA平和賞」をトランプ氏に授与しており、両氏は蜜月関係にあるとされる。
ベルギーのサッカー協会は5日、「FIFAの決定に驚がくしている。フェアプレーの基本原則を守るため、あらゆる選択肢を検討している」との声明を出した。

