「聞くのはこれが最後だ」ローソンが無線で憤慨 リンドブラッドがチームオーダー無視のオーバーテイク レーシングブルズ、ダブル入賞の裏で不穏な一幕

リンドブラッドのオーダー無視にローソンが憤った(C)Getty Images
現地時間6月28日に行われたF1第8戦オーストリアGPでレーシングブルズが3戦連続でダブル入賞を果たした。その一方でレース中にチームオーダーに従わない行動があったとして両ドライバーの関係がぎくしゃくし、遺恨を残す形となった。
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結果的にリアム・ローソン(ニュージーランド)が9位、新人のアービッド・リンドブラッド(イギリス)が10位に入り、チームに3点をもたらしたが、最初のピットストップを終えた第2スティントで騒動が起きた。
第1スティントでローソンは9番手、リンドブラッドは10番手を走行。後続のマシンにアンダーカットされることを警戒してチームは18周にリンドブラッドを先にピットインさせ、翌周にローソンをピットに入れたところ、ローソンのアウトラップでリンドブラッドがローソンをかわし、ローソンがすぐに抜き返す一幕があった。
ここでチームは両ドライバーに順位をキープするよう無線で伝えたが、リンドブラッドは再びローソンを追い抜き、再び順位が入れ替わってしまった。その後の2回目のピットストップのタイミングでローソンが先行し、9位でゴールすることになったが、「僕はブレーキに負担をかけないで走るように指示され、その間は仕掛けてこないと伝えられていた。でも、実際には攻めてきた。計画どおりではなかった」とレース後は激怒した。
レース中にはピットとコックピットの間でこんなやりとりがあった。ローソンがレースエンジニアのアレクサンドル・イリポウロスへ向けて「アタックされないよね」と確認したところ、「否だ。アービッドは順位をキープする。バトルすることはない」との返答があった。その矢先にリンドブラッドはオーバーテークを仕掛けてきたという。そのため、ピット側に事情説明を求め、さらに「聞くのはこれが最後だ」と憤ったという。
英専門メディア『The Race』によると、一方のリンドブラッドは順位を守るように指示があったことを認めつつも「最終的にはチームはダブルポイントを得た。第2スティントでは彼の前に出られたし、最後のピットストップでアンダーカットされたが、そうなるだろうと思っていた。僕らは9位と10位でフィニッシュできた。後続からの突き上げもなかった」と説明するにとどめた。
レッドブルリンクはブレーキの消耗が早く、ローソンにはブレーキを少し戻して負荷をかけないようにいたわって走る「リフトアンドコースト」が指示されていたが、それはリンドブラッドが仕掛けてこないことが前提だった。ローソンが怒るのもうなずける。
レーシングドライバーの本分は目の前のマシンを抜くことだが、チームの規律を守ることも重要。次戦イギリスGPまでに両者の間で話し合いがもたれる見通しながら、せっかく築いた信頼関係がぐずつきだしている。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]

