「父は浮気相手の家で椅子に座ってボーッと」西川きよしの娘が明かす騒動への本音「父のお葬式に相手が来てもいい」
「責任感のある浮気だった」と芸能界のレジェンド・西川きよしさんのかつての騒動を語る長女・かの子さん。母が相手の家を突き詰め、乗り込んだこともあるというシリアスな展開ながら、実はショックを受けたことは1度もないそう。そこには、父が抱えた重圧と、母の強さ…規格外な西川家の絆がありました。
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母が浮気相手の家を突き止め「ピンポーン」と
── 父・西川きよしさんの活躍は誰もが知るものですが、同時に若い頃から異性に対しても魅力が溢れていたと聞いています。娘のかの子さんから見てどう思いますか。
西川さん:もう、びっくりするくらいモテたと思いますよ。しかも父は「責任感を持った浮気」をするんですよね。
──「責任感を持った浮気」とは?
西川さん:たとえば妻に経済的に満ち足りた生活をさせる代わりに、妻をほっておいて自分は好き勝手に女性と遊ぶ、という感じではなくて。妻にも相手の女性のほうにも100%の愛情を注ぐんです。人間愛に溢れているというか…。
しかも携帯がない時代だったので、彼女から自宅に電話が掛かってきて母が出たこともあるし、彼女に呼ばれて父が彼女の家に行ってしまった日もありました。母が父のパンツのタグに通し番号を書いて、「3と8がない」と判明したら、相手の家にあったとか。そんな状況だったので、母はツラかったと思います。
── それはツラいですね。
西川さん:でも母は味方をつけるのが上手いんです。私がまだ母のお腹に入ってるとき。母は父の姉を味方につけて、彼女の家を一緒に探してもらい、相手の家を突き止めたらしいんです。父の姉には車に残ってもらって、母ひとりで乗り込むことに。
小さな団地だったので共用廊下を歩くと父の歯磨きをする音が聞こえたらしく、「ここだ!」って相手の部屋の目星がついたそうで。ピンポンを押して、「すみません。西川と申しますが、うちの主人がお世話になってます」って。女の人も絶句ですよね。父もそのやりとりが聞こえて、「入ってもらえ」と。3人で微妙な空気になっていたそうですが、途中で父が「ちょっと舞台の出番だから」と言ってその場からいなくなったみたいです。
母の言葉に相手女性は「勘弁してください」と
── 出番とはいえ、その状況で2人を残して出ていく西川きよしさんもすごいですが、夫の浮気相手と相手の自宅でふたりきりとは…かなりの修羅場です。
西川さん:母はその女性に「うちは貯金がある代わりに借金もあります。うちにはきよしさんもいますけど、おじいちゃん、おばあちゃん、子どももたくさんいます。あなたが全部見てくれるなら、あなたが西川の家で暮らしてください。私はこれから生まれてくる子どもと一緒にここに住みます」というと、相手女性は「勘弁してください」って言ったそうです。
── お母さんは常に冷静な感じというか。
西川さん:泣き喚くとか、感情的になったら人は離れるっていうことがわかってるんだと思います。浮気以外、更年期症状とか祖父母の介護については嘆くことはあったけれど、父の浮気で取り乱す姿は誰も見なかったようです。
── 西川さんが子どもの頃、お父さんの浮気についてショックを受けたことはありましたか?
西川さん:普通はシリアスな話だと思うんですが、ショックを受けたことは全然ないんですよね。私自身、離婚して今はシングルマザーですが、再婚相手がこんなに浮気ばっかりしていたら笑ってられないと思います。でも父に関しては不思議と怒りが湧くことがなかったです。兄とも話をしていますが、父には複数の彼女がいましたが、相手の女性は若い方も多かったし、ほとんど父より年下だと思うんですね。
「もしこの先、父が亡くなって彼女たちが父のお葬式とか記帳に来たら、全然手を合わせてもらっていいよね」って話もしていて。もちろん母はいい気がしないと思うので、その間は誰かが母の係をするんでしょうけど、彼女には「よかったらゆっくり顔見ていってください」って言うつもりです。
相手女性にも優しくできる理由、当時の父の重圧
── かなり器が大きいように感じますが。
西川さん:たぶん、10人くらいの大家族だったし、仕事も東京や大阪を行ったり来たりしながら常に多忙でしたし、口に出さないだけで相当なプレッシャーもあったと思うんです。父も落ち着く時間が欲しかったんじゃないかなって。父が仕事から帰ってきた瞬間、「パパ聞いて」って私も母も寄っていくし、おじいちゃん、おばあちゃんからも「ちょっとこれ見て」って言われて。家では全然、落ち着かなかったんじゃないかと。だからもうひとつの家で「気持ちをリセット」じゃないですけど、落ち着かせる場所が必要だったのかなって思います。
母が女性の方に「主人はここで何をしていましたか」と聞くと、「椅子に座ってボーッとしていました」と言われたことがあったらしいんです。たしかに家にいたらそんな時間は過ごせないし、父にとっては大事な時間だったのかもしれないねって。
あと、母の伝え方もよかったんだと思います。母が私たち子どもに対して、浮気を嘆くことはもちろん、父の悪口すら言わず、いつも父の楽しい話をしてくれたんです。子どもが知らないところで泣いていたかもしれないけれど、父に対していいイメージを持てているのは、母のおかげかもしれないですね。
── 離婚の話はなさそうですね?
西川さん:なんだかんだ言っても、やっぱり父しかいなかったんだと思います。メチャメチャ好きなんですよね。夫婦のことは結局、夫婦しかわかりません。今年で2人とも80代になりますが、家のお風呂も一緒に入ってるし、たまにはケンカもしてるけど、やっぱり離れないでしょうね。
取材・文:松永怜 写真:西川かの子

