JRT四国放送

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県内最古の創建と伝わる、徳島市の『丈六寺』は例年、秋に特別公開が行われます。

実は、2026年6月28日にも特別公開が行われるというので、一足早く、阿波の法隆寺ともいわれる丈六寺を訪ねてきました。

(森本アナウンサー)
「結構知らなかったところで、良いなというところをいろいろ調べてくれていますけど、きょう来たのは?」

(記者)
「徳島市の丈六寺」

(森本アナウンサー)
「来てないですね」

(記者)
「とってもいい所なんですよ」

(森本アナウンサー)
「この時期?」

(記者)
「詫び寂び、風情があって」

(森本アナウンサー)
「案内してくれるのは?」

(記者)
「徳島市のホープ!」

(徳島市教育委員会・奥村陽太さん&徳島市教育委員会・宮城一木さん)
「よろしくお願いします」

徳島市教育委員会社会、教育課のお二人。

案内役の若手・奥村陽太さんは東京都出身で、徳島市の職員として文化財の担当をしています。

それでは、昔からある参道を通って丈六寺の境内に向かいます。

(森本アナウンサー)
「(山門の)デザインがいいですよね」

(徳島市教育委員会・宮城一木さん)
「お寺に向かうまでが、わくわくするような感じがしますよね」

(森本アナウンサー)
「この、この景色ですよ」

(徳島市教育委員会・奥村陽太さん)
「緑が深くてきれい」

(森本アナウンサー)
「もちろん秋は(景色が)いいが、この季節もおすすめでは?」

(徳島市教育委員会・奥村陽太さん)
「注目されていなが、この季節もすごいきれいな時期」

(森本アナウンサー)
「回廊に木が飾りを付けてくれている。ここはゆっくり歩きたい」

2つの山門を抜けると見えてくるのが、丈六寺の境内です。

(森本アナウンサー)
「山門だけで結構満足なくらいきれい、今日はいろいろな楽しみにところがあると」

(徳島市教育委員会・奥村陽太さん)
「そうですね」

(森本アナウンサー)
「これはなんですか?」

これは戒壇石といい、禅寺の前に建てられる石碑です。

「葷酒山門にいるを許さず」

修行の邪魔になるものを持ち込んではならないという、戒めが書かれています。

(森本アナウンサー)
「じゃあ、清い心で入っていきましょうか、いきなり迎えてくれます」

(徳島市教育委員会・奥村陽太さん)
「こちらが三門、丈六寺の境内には、いろいろな建物が建っているが、この建物だけが室町時代からの姿を今に残している」

(森本アナウンサー)
「貴重ですね」

国の重要文化財『三門』です。

室町時代末期、約450年前の建築で、県内の建造物では一番古いと推定されています。

中国から伝来した、上にとがった形をしている「火燈窓」が特徴です。

(森本アナウンサー)
「まだまだあります?見どころ」

(徳島市教育委員会・奥村陽太さん)
「ここに石棺がある」

(森本アナウンサー)
「いきなり出てきた」

(徳島市教育委員会・奥村陽太さん)
「境内の山から出てきた石棺が、ここに置いてある」

(森本アナウンサー)
「いつ頃のなんですか」

(徳島市教育委員会・奥村陽太さん)
「古墳時代の石で囲われた、箱型の石棺のお墓」

(徳島市教育委員会・宮城一木さん)
「いきなり何もない所にお寺がポンとできたわけではない」
「当時の権力者であろう人が、この地域に住んでて、そういった場所にお寺ができた」

(森本アナウンサー)
「ロマンがありますね」

次は、いよいよ境内に入ります。

(森本アナウンサー)
「丈六寺、いっぱいありますね」

(徳島市教育委員会・奥村陽太さん)
「良い所がいっぱいあって」

(森本アナウンサー)
「うーわ、いいな、えーすごいな、こんなに広いんだ」
「いろんな使われ方をしたんでしょうね」

丈六寺は、およそ1350年前の白鳳年間に創建されたと伝わる、曹洞宗の寺院。

室町時代には阿波や讃岐を治めていた細川家、江戸時代には蜂須賀家の庇護を受け、守られてきました。

戦国時代の戦いの痕跡も残されています。

(森本アナウンサー)
「ここ?」

(徳島市教育委員会・奥村陽太さん)
「血天井伝説が残っている場所」

(森本アナウンサー)
「血天井!」

(徳島市教育委員会・奥村陽太さん)
「残っている所です」

(森本アナウンサー)
「残しているということですか?」

(徳島市教育委員会・奥村陽太さん)
「上を見てもらえたら、どこかに…」

(森本アナウンサー)
「血天井は、この上ですって書いてますね」

(徳島市教育委員会・奥村陽太さん)
「手形とかが残っている」

(森本アナウンサー)
「黒ずんでいるけど血?血の跡?」

(徳島市教育委員会・宮城一木さん)
「血痕と言われていますね」

言い伝えによりますと、戦国時代に土佐の長宗我部と阿波の武将の戦いがありました。

丈六寺で和睦の宴が開かれた際、長宗我部がだまし討ちをし、ついた血痕と言われています。

(森本アナウンサー)
「本堂?」

(徳島市教育委員会・奥村陽太さん)
「本堂ですね」

本堂は国の重要文化財です。

1629年に蜂須賀家政が娘の冥福を祈るため改築しました。

これまでに何度も解体修理が行われてきました。

(森本アナウンサー)
「何ですか?平安時代の巨大な観音様」

(徳島市教育委員会・奥村陽太さん)
「この先に」

最後に向かったのは、国の重要文化財の観音堂。

6月28日に特別公開される「聖観音座像」が安置されています。

(森本アナウンサー)
「こちらが?」

(徳島市教育委員会・奥村陽太さん)
「観音堂になりますね」

(森本アナウンサー)
「なんて読む?」

(徳島市教育委員会・宮城一木さん)
「普門閣」

(森本アナウンサー)
「ふもんかく」

(徳島市教育委員会・宮城一木さん)
「昔は普門閣と言われていました」

(森本アナウンサー)
(観音様が?)

(徳島市教育委員会・奥村陽太さん)
「観音様が中にいらっしゃる」

(徳島市教育委員会・宮城一木さん)
「普段こういう形で、格子戸が閉められている」

(森本アナウンサー)
「びっくりした、大きい。観音座像ですか?」

(徳島市教育委員会・奥村陽太さん)
「観音座像」

(森本アナウンサー)
「すごい、迫力満点です」

平安時代末期に作られた聖観音座像。

高さがおよそ3.6メートルと、県内最大の木像。

格子越しに仏像の目をみていると、語り掛けてくるように感じます。

(森本アナウンサー)
「厳か、びっくりした」
「いろんなところが感動というか、驚きだった」

(徳島市教育委員会・奥村陽太さん)
「よかったです」

(森本アナウンサー)
「良い所、この地が大事だったんだというのを一番に感じます。古代からでしょ?」

(徳島市教育委員会・奥村陽太さん)
「1500年前からずっと大事にされてきた土地ですね」

(森本アナウンサー)
「権力者が変わっても、みんなが庇護してきたっていうのは、何か大事なものがこの地にあるという気がします」

県内最古の創建と伝わる、徳島市の丈六寺。

古代から続く、歴史の息吹を至る所に感じる、ロマンあふれる場所でした。