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 ◇交流戦 阪神0―1西武(2026年6月16日 甲子園)

 阪神は西武戦(甲子園)に0―1で敗れ、4月1日以来の3位に転落した。3試合ぶりに先発復帰したドラフト1位・立石正広内野手(22)が、7回1死一、三塁で見逃し三振に倒れるなどプロ初の4打席連続三振。試合中と、試合後のファンへのあいさつでは涙で目を潤ませるシーンもあった。16打席連続無安打で、試合後に2軍降格が決まった。チームは今季の交流戦12敗目で、18試合制となった15年以降でワースト。2年連続本拠地で相手チームの交流戦優勝を見届ける屈辱を味わった。

 立石は打席で立ち尽くした。7回1死一、三塁の好機で3球三振。目元を拭いながら、思わず下を向いた。ベンチへ帰ると、後ろを向いてタオルで顔を覆った。声出しのために陣取った一塁ベンチ最前列で、その目は赤く、潤んでいた。

 「(4三振は)そうですね。悔しいです…」

 1点差で迎えた好機。虎党のボルテージが最高潮に達する中で打席に立ったが、ウィンゲンターがカウント0―2から投じた外角156キロにまったく手が出なかった。9回2死一塁で回った打席でも、カウント1―2から甲斐野の142キロフォークを空振り三振。最後の打者となり、西武の交流戦優勝を目の前で許した。屈辱の4打席連続三振。試合後、一塁ベンチ前で整列しファンにあいさつした場面でも涙を浮かべ、歯を食いしばった。

 「もう、技術で解決するしかないので。練習します」

 そう言い残し、クラブハウスへと足を運んだ。3試合ぶりのスタメン復帰となったこの日の試合の全体練習前も、グラウンドで早出特打を敢行。藤川監督が見守る中で、黙々とバットを振り汗を流した。「今は試合に出させてもらっている立場。活躍しないとチームは勝てないですし。指導してくださっているので、何とか応えたいです」。意気込んで迎えた一戦だったが、悔しい結果に。これで16打席連続無安打となった。それでも次戦こそは快音を響かせるため、修正を誓った。

 「一番重要なのは、タイガースでしっかり活躍できる選手になること。心も強く、体も強く。キャンプも送れていない状態できているので、体力的なところもある」

 藤川監督は悔やむドラフト1位ルーキーに対してこう言葉を残した。苦しむ中でも出番を与えた期待の大砲候補に、心身ともに強くなることを求めた。

 「次につなげられるように頑張ります」。語気を強めた立石。涙を浮かべて受け止めた結果を、次は笑顔に満ちたものに変えて見せる。(松本 航亮)

【4月1日以来の3位転落 交流戦12敗は球団ワースト】

 ○…阪神は今季4度目の零敗を喫し、試合がなかったヤクルトと入れ替わり4月1日以来の3位に転落した。スコア0―1は5月17日の広島戦以来、今季2度目。この時も才木の7回1失点投球が報われなかった。

 ○…今季の交流戦は12敗目で、18試合制となった15年以降では過去3度あった11敗を上回りワースト。チームの同一カード3戦全敗は、セ・リーグ相手に一度もないが、日本ハム、ソフトバンク、西武と交流戦だけで3度目となった。