阪神・森下翔太 死球のち不屈の猛打賞 京セラ男がオリックス先発の九里撃ち 1カ月ぶり打率3割復帰
◇交流戦 阪神2―3オリックス(2026年6月14日 京セラD大阪)
阪神・森下翔太外野手(25)が14日、オリックス戦(京セラドーム)の5回2死二塁から一時勝ち越しとなる左適時二塁打を放った。京セラドーム9連勝中で、第1打席に死球を受けた先発・九里の内角シュートを攻略。第2、5打席も安打し、今季7度目の猛打賞で5月14日以来の打率3割に復帰した。チームは2―3で今季2度目のサヨナラ負け。延期の2試合を残しながら、18試合制の交流戦では球団ワーストタイの11敗目を喫した。
関西ダービーは負け越しに終わっても、森下の好調ぶりは明るい材料だ。適時打を含む今季7度目の3安打。昨季の12度を更新するペースで打ち続けており、試合後、敗戦の悔しさをにじませながらも、打撃には一定の手応えを口にした。
「打席(内で)の形(フォーム)とか内容とかは悪くないかなとは、思います」
0―0の3回1死一、二塁で迎えた2打席目。バットに当てただけの打球を投手と一塁がお見合い。幸運な形で内野安打とすると、続く同点の5回2死二塁の打席では、カウント1―1から内角ツーシームを左翼線へ運び一時、勝ち越しとなる適時二塁打とした。1打席目に両リーグ最多の8個目の死球を背中付近に受けた。それでも開幕から全試合出場を続ける男は屈しなかった。
「試合前から(内角に)来るだろうなというのは思っていた。自分の中では想定内」
適時打の打席も初球が内角に来たが、九里―若月バッテリーの配球を頭に入れ、完全な読み勝ちだった。同点の9回1死無走者で回ってきた5打席目は守護神・マチャドの初球、外角直球を中前へ。この一打で打率を5月14日以来、1カ月ぶりとなる3割に乗せた。
「構えた時にバットを投手方向に置いてからバットを引くと、理想とする深いトップをつくれなくなったり、ボールに差し込まれる原因になる」
開幕当初からコンディションの変化に合わせて微妙に変わっていた構えが、徐々に固まってきた。現在は右耳付近にバットを置いてからタイミングを始動する。「そこから斜め上(外野スタンド方向)の軌道にバットを放り投げるようなイメージ」。本塁打を打つための「角度」をつけたスイングに励む今季、継続してきた調整が本塁打の量産につながっているが、この試合後には「もうちょっと打球角度をつけていきたい」と口にした。
「こういう悩みになれるのも結果を残してるからこそ。欲を出しすぎず、自分のやってきたことをやりたい」
チームは交流戦が18試合制となった15年以降でワーストタイの11敗目。初の交流戦Vがかかる西武は高いモチベーションで16日に甲子園へ乗り込んでくるが、背番号1のバットが“胴上げ”を阻止する。 (石崎 祥平)
○…阪神は16日に甲子園で西武との最終戦(2日の台風接近による中止分)を行う。この試合で阪神が負けか引き分けの場合、西武の交流戦優勝が決まる。

