JRT四国放送

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超高齢化社会の今、介護の現場を支えるているのは日本人だけではありません。

慣れない言葉・文化のなかで、県内でも外国人の介護福祉士が活躍しています。

その働きぶりと課題に迫りました。

(記者)
「介護現場は人手不足という深刻な課題を抱えています。こちらの施設では、課題を解消すべく外国人の介護士が働いているんです」

県西部、東みよし町にある老人介護施設です。

こちらの施設では116人の職員のうち、14人のインドネシア人が日本人の職員と同じ仕事をしています。

5年前に来日したノピアさん26歳。

介護の仕事を始めて4年目になります。

(記者)
「インドネシアと日本の賃金の違いは?」

(ノピアさん)
「日本が(賃金が)高いです」

(記者)
「(日本に)来るきっかけになった」

(ノピアさん)
「そうです」

毎日の食事の献立をホワイトボードに記載するのも、ノピアさんの仕事。

漢字の読み書きには、来日当時から苦戦しました。

(ノピアさん)
「難しいです」
「漬物...書き間違えるかも...」

最初は苦手だった漢字の読み書きも、今やお手の物。

(ノピアさん)
「どうですか?」
「(今日は)緊張してますので…」

実はノピアさんは、現在妊娠6か月の妊婦さん。

6月に日本で出産を控えています。

(記者)
「日本で出産するんですか?」

(ノピアさん)
「はい、そうです。私と主人と頑張って2人で育てて。(子どもに会えることが)楽しみです」

こちらは22歳で来日したディナンさん、35歳。

施設で働いて11年が経ちました。

利用者に食後の飲み物を作ります。

ここでも、ある工夫がありました。

喉につまらないようにとろみが出るようにしそして、利用者が吐き出さないよう、一人一人に合った飲み物を作っていきます。

(ディナンさん)
「ブラックコーヒーです、熱いと思うのでゆっくり飲んでください」

(記者)
「外国人が介護の仕事をしていてどうか?」

(利用者)
「熱心にやってくれている」

(利用者)
「お茶など入れてくれて、みんな親切にしてくれている」

(利用者)
「インドネシアの人がきて、お金300万溜まったら国に帰ったら大きな家が出来るって聞いて、みんな辛抱して頑張ってるね」

スマートフォンに、利用者から通知が届きました。

(ディナンさん)
「黄色になったら目が覚めて、起き上がろうとしているから様子を見に行く」

ディナンさん、利用者の元へ向かいます。

(ディナンさん)
「失礼します、どうなさいましたか?」

(利用者)
「起きないといけない」

(ディナンさん)
「起きましょうね、動きますよ」
「大丈夫ですか?ふらつきはないですね?」

専用の機械を使いながら、優しく言葉を掛けて利用者を起こします。

介護の現場では、このような力作業は日常的に起こります。

利用者をトイレに連れていくのも、重要な仕事のひとつです。

(ディナンさん)
「大丈夫ですか?痛いところは?」
「終わったらこれ、『呼び出し』引っ張ってくれたら来ますので、ゆっくりどうぞ」

忙しい業務の傍らで、定期的に行われる利用者の健康状態を確認するカンファレンスです。

利用者の健康を常に把握し、細かい報告まで行います。

ディナンさん、専門用語も飛び交うなか、慣れた様子で対応します。

(健祥会シェーンブルン・竹内大介 GM)
「彼らは本当に優秀で、コミュニケーション能力に苦悩するところもあるが、理解しようとする努力が非常に好感を持てる」

一方で、こんな課題もあります。

(健祥会シェーンブルン・竹内大介 GM)
「彼らもどんどんキャリアも上がってくるし、自分の生活スタイルも築いていく」
「現場から離れていくところは、われわれは何とか対応しないといけないと思う」

こちらのグループでは、2008年から外国人の受け入れを開始、現在は県内62の施設で240人の外国人が働いています。

そこで課題になっているのが転籍。

育てた人材が、金銭面など条件が良い都市部に流出する傾向が見られていて、企業側にも努力が求められています。

(健祥会シェーンブルン・前田福美 管理者)
「なかなか定着しないというところが課題だが、1名(ディナさん)の職員が家族でこっちで定着してくれるようになったので」
「そういう面では、定着率は上がってきているかなと思う」

ディナンさんは、2年前に日本で運転免許を取得。

多忙な介護の現場から帰宅すると、出迎えてくれたのは妻と2人の子どもでした。

(ディナさん)
「友達とかたくさん都会の方に行ったけど、私はここでみんなも優しくて野菜とかもくれたりするし、すごく心が強くなる」
「みなさん優しくて、ここから離れないように大切な場所だと思っている」

(妻・ラフマさん)
「今は子どもを育てていたら、子どものメンタルを一番考えますね」

2025年10月末時点で県内で働く外国人は7324人と、前年同時期に比べ872人増え、過去最多を更新しました。

外国人の受け入れ規制を訴える声があがる中、特に地方では深刻な人手不足により、外国人労働者なしでは多くの産業が立ち行かないのが現状です。

日本で生活をする決意をしたディナンさん家族は、いろんな困難を乗り越えながら、これからも日本で生きていきます。

(介護福祉士・ディナンさん)
「日本でずっと働きたいと思っているし、次の外国人材も来るし、力になってほしいと思う」
「(自分の経験は)そんなに長くないけれど、ちょっと経験があって、みんなにいろいろ教えて力になったら嬉しいと思う」

(健祥会シェーンブルン・前田福美 管理者)
「外国人材がどんどんとキャリアアップしてくれたらいいなというところでは、リーダーであったり、いろんなところの管理職というところまで、日本人と同じように成長できるような研修面であったり、いろんなところで支えて、支援出来たらと思う」

少子高齢化が進み人手不足が深刻化するなか、介護の現場での外国人材はこれから益々、欠かせない存在になるかもしれません。