実家や義実家の片付けは思うように進まないもの。なかでも、最後まで手をつけられずに残りがちなのが仏間です。長年にわたって義実家の整理を続けてきたブロガーのやまだめがねさん(50代)は、ようやく仏間の片付けに着手。しかし思いがけず「いいこともあった」と話します。その理由を伺いました。

小さな仏間にすき間なくものがつまっていた

ブロガーのやまだめがねさんは現在50代。80代の義両親が暮らしている義実家の片付けに取り組んでいます。自宅で家業を営んでいた義実家は、長年の暮らしで多くのものにあふれていました。

【写真】仏間から出てきたもの

8年がかりで片付けを続け、ようやく終わりが見えてきたなか、最近まで手をつけられずにいたのが、仏間の片付け。

義両親は同じ敷地内の別棟へ転居する予定のため、仏壇そのものを処分するわけではありません。それでも仏壇の中や、仏間の押し入れのものの処分には時間がかかったそうです。

「引越しを控え、義両親もものを捨てることへの抵抗が薄れてきました。仏間のものも、“ほぼすべて処分してOK”と言ってもらっています」(めがねさん、以下同)

でも、これらは家族の古い足取りを感じるもの。

「ぞんざいには扱うことはできませんし、だからといって手をつけないまま見過ごすわけにもいきません」

仏間から出てくるのは、大量の香典袋や、夫の祖母の葬儀の際に取り寄せたというパンフレットなど。

「片付けたと思ったら、また別の収納から香典袋が出てきて仰天。進んでは振り出しに戻る、の繰り返しでした」

マッチとふくさはありがたく使う

しかし、仏間の片付け中にはいいこともあったそう。

「帛紗(ふくさ)を、引き出しの奥で発見。ちょうど買いたさなければと思っていたので、余計なお金を使わずにすみました」

また、別の部屋の片付けをしている最中には大量のマッチを発掘。

「義実家の家業の屋号が入ったマッチです。一度はゴミ袋に入れましたが、仏壇も神棚もある義実家では役立つものです。一生かかっても使いきれないくらいありますが、使いきれたら清々しい。そんな気持ちでキープしています」

喪主のあいさつ文は将来の参考に

仏間の片付け中には、思わぬものも出てきました。

「大昔、義父が一生懸命書いたであろう喪主あいさつの下書き文です。これは捨てずにとっておき、時間ができたら夫と一緒に読み返し、今後の参考にしようと思いました。以前、身内に急な不幸があり、夫が義父の代わりに喪主を務めたことがあるのですが、その際に大変な思いをしたからです」

葬儀の準備や段取りは、いざというときにならないと分からないものです。仏間を片付けることで、先人の知恵に触れられたり、思いがけない学びを得られることもあります。

すっきりあいた仏間の押し入れには、ストックのお線香やマッチ、ろうそくを収納。

「とりあえずものを置いておくといっぱいになり、大変なことになります。でも、使うものは大事に残したい。そんな気持ちで仏間の整理を終えました」

普段は意識することの少ない仏間の片付け。仏壇の周りには用途が限られるものが多いからこそ、「これから使うかどうか」を軸に取捨選択を進めれば、無理なく、効率よく整えられるのかもしれません。めがねさんの体験談をお届けしました。