前会長を起訴 県高校PTA連 横領事件【徳島】
公立高校のPTAが加盟する県高校PTA連合会の口座から、945万円余りを横領したとして11月19日、連合会の前会長の男が起訴されました。
被害届の総額は6000万円を超えますが、何故、周囲は巨額の横領を見抜けなかったのでしょうか。
起訴状などによりますと前会長の男・51歳は、県高校PTA連合会の会長を務めていた2022年11月と2023年7月、連合会の口座から合わせて945万円余りを着服したとして、業務上横領の罪に問われています。
(前会長の男)
「海外旅行や高級クラブに使った、総額は5000万円を超えると思う」
などと供述し、容疑を認めているということです。
連合会が被害届を出した金額は、6000万円超え。
巨額の横領になぜ気付けなかったのでしょうか。
会計書類を確認してみると…。
(記者)
「こちらは生徒が学校で怪我をした際に、見舞金を支払う安全互助会の2023年度の決算書です。計算が合わない部分がみられます」
207万円と記載がある支出予算の「事業費」。
しかし、死亡見舞金や障害見舞金など事業費の項目を足し合わせてみると…。
(記者)
「合計で211万円となりました。記載された額とは、4万円の乖離があります。」
こうした乖離が、複数確認できました。
さらに…。
(記者)
「こちらは昨年度の安全互助会の予算書ですが、定期預金2500万円を全額、取り崩すとしています」
長年積み立ててきた定期預金。
当時、男はこの使い道を「全国高校PTA連合会の徳島大会の準備の為」と説明したということですが、私的に流用していたとみられています。
連合会によりますと、決算書の作成や通帳・印鑑の管理は、男が1人で行っていました。
会計監査は幹事3人が行っていましたが、通帳の原本や領収書の精査は行われていませんでした。
また、全ての高校のPTA役員が出席する総会でも決算書は承認され、不正を見抜けませんでした。
連合会の堂本幸子・現会長は「監査体制に不備があったと認めざるを得ない」として、監査の回数を増やしたり税理士に依頼するなどして、再発防止を図っているとしています。
連合会によりますと、男は2024年12月と2025年6月に100万円ずつ、その他の月は30万円を連合会の口座に入金。
この他、未払いとなっていた旅費交通費を支払うなど、これまでにあわせて約1300万円の返還が確認されているということです。
一方で、連合会は11月に入り新たに判明した約200万円の被害を警察に申告していて、警察は余罪について19日にも再逮捕する方針です。
