ミニマルライフの著者として知られるカナダ在住のブロガー、筆子さん(60代)は小さな住まいでひとり暮らしをしています。日々の生活で使うコンパクトなキッチンも彼女の工夫が光ります。今回は、筆子さんが狭いキッチンをすっきり使いこなすためのアイデアと工夫をご紹介します。

1:余計なものを置かない

カウンターにはできるだけものを置かないように心がけています。狭いカウンターにものをたくさん置いてしまうと、作業スペースが埋まって使いにくくなるうえに、見た目も散らかってしまいます。

現在、流しの両脇のカウンターには、生ゴミを入れる皿と食器用洗剤、飾りとして小さな人形とフェイクグリーンだけを置いています。流しからいちばん遠いカウンターには果物カゴを置いていますが、調理の妨げにはなりません。

皿の中に入れた生ゴミは、1日の終わりに冷蔵庫に入れている生ゴミ専用の小物入れに移しています。

カウンターを広く使うために、小型家電は置かず、電子レンジやトースターも使っていません。それでも鍋やフライパン、エアフライヤーで温めることができるのでとくに困ったことはありません。

2:こまめに片付けてすっきりを保つ

キッチンが狭いと、少し散らかるだけでも作業スペースがなくなってしまいます。そこで、仕事の合間に頻繁に洗い物をしたり、取り出したものを元に戻したりするようにしています。

洗い物は水を使うのでリフレッシュできていい気分転換になります。また、1日の終わりにはお風呂に入る前にキッチンを完全に片付けます。

こうすると、翌朝キッチンに立ったとき気分がよく、すぐに作業に取りかかれますよ。

3:置き場所を決めて使いやすく

限られたスペースを有効に使うために、ものの置き場所は比較的厳密に決めています。私の収納ルールは以下の2つです。

・よく使うものはすぐ手の届く位置に置き、それ以外は奥や高い場所にしまう
・そのアイテムを使う場所のそばに収納する

この工夫は特別なことではありませんが、意識するとキッチンの使いやすさが格段に向上します。

たとえば、まな板と食器は用途が異なりますが、どちらもよく使うのでキャビネットの同じ棚に収納しています。

ちなみに、まな板は小さいサイズと大きなサイズを持っていますが、よく使うのは小さい方です。小さい方が扱いやすく、作業の効率が上がります。

4:使わない調理器具や食器は手放す

ミニマルな暮らしを心がけているため、必要最低限のものしかもたないようにしています。それは台所でも同様です。

狭いキッチンでは、使わない調理器具や食器をもたないことが重要です。ものが少なければ、散らかることもありません。私は以下のことを心がけています。

・1年以上使っていないものは処分を検討する
・普段使いと客用を分けない
・1つの機能しかないツールはできるだけもたない

不要なものをもたないだけで、キッチンが使いやすくなります。

5:背が低くても快適に使う工夫をする

私は背が低いため、カナダの高めのカウンターやキャビネットはとても使いにくいです。そこで、踏み台昇降運動用に買ったプラスチックの台をキッチンに常備しています。

この台はキッチンの収納棚の下にぴったりと収まり、この台に乗るだけで作業が格段にやりやすくなります。台は軽く、足で簡単に移動させることができ、ついでに運動もできます(踏み台昇降運動をするにはやや低いかもしれませんが)。

キッチンの流しの前にはマットを敷く人が多いですが、背が低い人にはこうした台を強くおすすめします。

さらに、棚の奥のものを取り出しやすくするために、レイジースーザン(回転トレー)も使っています。調味料などがスムーズに取り出せてとても便利です。

小さなキッチンのいいところ

キッチンの広さは変えられませんが、以下のような工夫をするだけで、狭くても快適に使えます。

・持ちものを見直し、必要なものだけを残す
・ものを出しっぱなしにせず、こまめに片づける習慣をつける

小さなキッチンを使っている人は、「もっと大きなキッチンがほしい」と思うかもしれません。しかし、広いキッチンでは作業が大変になることもあります。その点、コンパクトなキッチンなら移動距離が少なくてすみます。

限られたスペースを有効に使うために、「どこになにを置くか?」「どうしたら効率的に動けるか?」と考えることで、工夫する力も身につきます。

狭いからこそ、自分に合ったキッチンをつくる楽しさもあると思います。皆さんも、ぜひ自分なりの工夫を取り入れて、日々の台所仕事のストレスを減らしましょう。